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異業種連携でピークを分散

 もちろん、共同配送はコスト削減にとどまらず、脱炭素や労働力不足対応の観点からも優れた取り組みであるのは間違いない。できるところから着手するのが望ましい。

 そこで私は、アサヒ飲料と日清食品が始めた共同配送の取り組みを紹介したい。これは、前述した季節のピーク問題を解決するものだ。

 先に述べたように、飲料業界(アサヒ飲料)は夏に配送のピークを迎える。一方、食品業界(日清食品)のピークは年末(冬)である。つまり、ピークの異なる異業種の協業であれば、ピークを分散できるのだ。

 実際には、異なる業界の商品を混載するのは簡単なことではない。パレットや作業など、考えなければならないことは多い。それでも、異業種同士でかつ配送ルートに大きな違いがなければ、共同配送を検討する価値はある。

 これまでなかなか定着しなかった共同配送だが、最近の労働力不足や今回の新型コロナ禍で喫緊の課題として浮上してきた。今後、新しい取り組みがどれだけ実現するのか注視したい。