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(出所:123RF)
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ユニクロの綿シャツ輸入差し止め問題

 ファーストリテイリングのカジュアル衣料品ブランド「ユニクロ」の綿シャツが米国ロサンゼルス港で2021年1月5日、米国税関によって差し止められ、米国へ輸入できない状態になった。理由は、生産の一部、あるいは全てにおいて中国新疆(新疆)ウイグル自治区(以下ウイグル)の関連性が疑われるためだった。米国はウイグルで強制労働・奴隷労働が行われているとみなしている。

 もちろんファーストリテイリングも反論を試みた。オーストラリアなど他国の綿を使用しており、また生産過程の全てにおいて強制労働は確認されない、とした。

 ただし米国税関は、この反論について証拠が不十分だとして認めなかった。ファーストリテイリングは極めて遺憾だとコメントを発表している。

 この一件に関して、日本人にあってすら、意外なほどファーストリテイリングに対して批判的な意見が目立つ。その多くは中国との過度な関わりを指摘するものだ。ファーストリテイリングが「ウイグルの綿を使っている、ただし強制労働の事実はない」と言っているなら、まだ批判される余地はあるかもしれない。しかしファーストリテイリングは「ウイグルの綿を使っていない、そしてサプライチェーン上でも強制労働はない」と言っているのだが。