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 東芝は2020年5月7日、新型コロナウイルスの感染防止に向けた新たな施策を発表した。社内外で接触機会を減らすために、週休3日制やコア無しフレックスタイム制などを検討・導入する。同社は夏季に予定していた休日を前倒しすることで4月20日から国内全拠点を原則休業としていたが、5月7日に営業を再開した。新施策で営業継続とリスク低減の両立を図る。

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週休3日制でも給与水準は維持

 週休3日制によって出社日数を週5日から週4日に減らすことで、出社率の2割削減を目指す。休日を増やすが、週単位や月単位の総労働時間は変えず、従業員の給与水準を保つ。その場合、1日の労働時間は9時間40分となる(現在は7時間45分)。対象は、事業場の製造や、保守・サービス・据え付けなどに携わる従業員である。これらの職種は、工場や客先などでの作業が必須であることから、週休3日制の導入によって感染リスクを下げる。

 新たに休日にする曜日については、全グループ一律ではなく、工場や部署ごとに検討する。検討の結果、週休3日制を導入しない工場や部署が出てくることもあり得るという。既に労働組合との協議を始めているが、職場ごとの調整や就業規則の変更、労働基準監督署への届け出が必要になることから、導入は「早くても6月」(東芝)になる見込みだ。

 工場の週休3日制については、日本経済団体連合会(経団連)が5月14日の発表に向けて策定中の経済活動ガイドラインの原案にも盛り込まれていると一部メディアで報じられている。東芝のような大企業が導入し、経団連のガイドラインとしても正式に発表されれば、工場の週休3日制は新型コロナウイルスの感染拡大が終息するまでのスタンダードになる可能性もありそうだ。

技術職場はコアタイム撤廃

 コア無しフレックスタイム制は、既存のフレックスタイム制からコアタイムを撤廃したもの。より柔軟な勤務体制を実現し、接触機会を減らす。対象は、事業場の設計・製造生産技術・製造間接などに携わる従業員(技術職)である。