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 新型コロナウイルスの感染拡大で世界生産に打撃を受けるトヨタ自動車とホンダ、日産自動車の大手3社。どの国や地域の工場でいつまで稼働停止するのかをマッピングしたところ、2020年5月に入ってから稼働再開のペースが上がっていることが分かった。ただ、再開が見通せない国もあり明暗は分かれている。情報は5月13日時点のもの。

北米と南米

北米と南米の工場の稼働停止状況
北米と南米の工場の稼働停止状況
(作成:日経クロステック)
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 トヨタとホンダの米国工場が5月11日から本格的に動き出した。3月下旬から稼働を止めていたが、従業員の感染防止策を徹底した上で再開を果たした。段階的に生産台数を増やし、6月をめどに通常稼働に戻すと見られる。一方で、日産は依然として米国工場を動かせずにおり、現段階で「再開は未定」(同社)だ。

 米国での感染者数は136万人に上り、死者数は8万人を超えた(5月12日時点)。全世界で確認された感染者のうち約3割を米国が占め、予断を許さぬ状況が続く。

 次の争点となるのがメキシコだ。トヨタは北米の全工場で生産を再開したが、「メキシコでは生産設備などの状況を慎重に確認しつつ、徐々に生産を始めた段階」(トヨタ広報担当者)だという。ホンダや日産は、感染拡大を恐れるメキシコ政府の意向から再稼働まで時間を要しているようだ。米国やカナダの工場では、メキシコ生産の調達部品を多く活用する。今後、メキシコの動向が北米地域全体の生産を左右しそうだ。