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ネット上へのバーチャル社会へ一気にシフト

 3月以降、中国での感染の広がりは抑え込まれたものの、引き続き厳しい外出制限が続けられる中、ネット会議の数はどんどん増えており内容も豊富になっている。一方、日本をはじめ海外では3月から感染が広がり始め、米国では3月13日に国家非常事態宣言が、日本では4月7日に緊急事態宣言が発令され一気に自粛モードに入り、5月現在も継続している(5月14日に39県が解除)。この間、海外でもテレビ会議やオンライン会議が主流になり、情報共有や対策が議論されるようになった。各国の首脳がテレビ会議で感染対策を話し合った3月26日のG20首脳テレビ会議をはじめ、企業レベルでのリモート会議など、今の状況下ではなくてはならないものとなっている。

 国際会議や展示会などの大規模イベントも、中国および世界中で2月以降、延期や中止が相次いでおり、少なくとも20年の夏ごろまでの大規模イベント開催は難しい状況にある。そのような状況下で、活用され始めたのがバーチャルイベントである。ネットを活用したWeb会議もその一種にはなるが、国際会議や展示会などのリアルなイベント開催に代わるものとして、バーチャルイベントが生まれ始めている。

 ディスプレー関連では、毎年米国で開催されているディスプレー関連の最大のイベントSID国際会議が今年6月にサンフランシスコで開催される予定であったが、いったん8月に延期された後、最終的にはバーチャル会議として実施されることが、5月上旬に通知された(詳細はこちら)。具体的な実施方法は検討中のようであるが、中国ではSID China(SIDの中国支部)が既に「オンライン技術検討会」としてSIDのセッション構成を模した形での会議を開始しネット上での議論を進めている。中国のイベントでは例えば、毎年固安で開催されてきた「世界ディスプレー産業春期業界動向発表会」はバーチャル開催され、今年7月に上海で開催する国際的な会議DIC(Display Innovation Convention and Expo)の併設展示会でもバーチャル展示会が予定されている(詳細はこちら)。