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 新型コロナウイルスによる製造業への影響について、2020年4⽉24⽇までに分かった主な出来事を以下にまとめた。

2020年4月24日

<電機・通信>

  • 三菱電機、N95マスク10万枚や消毒液などを医療機関に寄付。5月中旬からは兵庫県と愛知県の拠点で自社向けフェースガード(医療用ではない)を内製し、市場調達を減らす。社外への提供も検討。1億円の支援金寄付も決めた。
  • KDDIとソフトバンク、25歳以下の利用者を対象に追加データの購入料金を50Gバイトまで無償化する取り組みを1カ月延長する。学生のオンライン授業支援のため。当初は4月末までとしていた。NTTドコモは同様の取り組みを5月末まで実施。
  • アルプスアルパイン、2020年3月期業績予想値を下方修正。売上高は8105億円、営業利益は267億円を見込む。前回(1月30日)発表値からそれぞれ335億円、143億円の減少。新型コロナウイルスの影響による売り上げ減少や操業度低下が理由。併せて、決算の発表を5月8日に延期。これまでは4月末日としていた。
<自動車>
  • トヨタ自動車、米国工場の稼働再開を発表。5月4日の週から段階的に生産を再開する。同社は3月23日~5月1日までを工場の稼働停止期間に設定しているが、生産再開については状況を見て判断するとしていた。
  • デンソー、2020年3月期業績予想値を下方修正。売上高は5兆1500億円、営業利益は610億円を見込む。前回(1月31日)発表値からそれぞれ1100億円、2190億円の減少。品質費用の引き当てと新型コロナウイルスの影響が理由。
  • 八千代工業、2020年3月期連結決算の発表を5月13日に延期。当初は4月30日を予定していた。
<機械・素材>
  • 王子ホールディングス、グループ会社でマスクを月200万枚、医療用ガウン向け不織布を月80トン供給へ。マスクは香川県の工場で6月下旬に、不織布は愛知県の工場で5月中旬に生産を始める。
  • ファナックの2020年3月期連結決算、売上高は前年同期比20.0%減の5082億円、営業利益は同45.9%減の883億5000万円。米中貿易摩擦の影響で設備投資需要が減退する中、期末に新型コロナウイルスの影響が重なった。2021年3月期業績予想については、「合理的に予想することが困難」(同社)として、同上期(2020年4~9月)の業績予想を開示。売上高は前年同期比24.2%減の1979億円、営業利益は61.4%減の189億円。
  • 住友ゴム工業、国内工場で生産調整。当初の一斉休日(5月2~5日)に加えて、名古屋工場と白河工場、泉大津工場は4月27日~5月1日および同月6~10日、宮崎工場は4月29日~5月1日および同月7~10日、ダンロップゴルフクラブは4月27、28、30日、5月1日を休日とする。ただし、泉大津工場の医療用精密ゴム部品生産ラインは稼働させる。
  • ヤマハ発動機、5月18~22日を臨時休業に。対象はロボティクス関連の2事業所を除く国内全拠点。船外機生産の2拠点は6月1~15日も操業停止。既に5月1日からの休業を発表していたが、期間を延長した。(関連記事
  • ヤマハ発動機、2020年12月期業績予想について、2月12日に発表していた予想値を取り下げ。「終息の見通しが不透明な上、売上高の減少が見込まれることから算定が困難」(同社)。
  • ニコン、2020年3月期連結決算の発表を5月28日に延期。当初は同月12日を予定していた。
  • カシオ計算機、2020年3月期連結決算の発表を5月22日に延期。当初は同月13日を予定していた。
  • 東レ、2020年3月期連結決算の発表を5月28日に延期。当初は同月13日を予定していた。
  • THK、2020年12月期第1四半期(1~3月)連結決算の発表を5月25日に延期。当初は同月12日を予定していた。
  • 3月のデジタルカメラ世界出荷台数は前年同月比52.2%減の59万7513台。カメラ映像機器工業会(CIPA)の集計値。
<国内全般>
  • 日本政府が全世帯に配布する布マスクについて、受注した伊藤忠商事と興和が未配布分の回収を決定。不良品混入を受けて検品体制を強化。先に配布が始まっていた妊婦向けマスクでも不良品が確認されていた。
王子ホールディングスが生産する医療用ガウン向け不織布(出所:王子ホールディングス)
王子ホールディングスが生産する医療用ガウン向け不織布(出所:王子ホールディングス)
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2020年4月23日

<電機・通信>

  • オムロンの2020年3月期連結決算、売上高は前期比7.5%減の6779億8000万円、営業利益は同18.6%減の547億6000万円。期初からの米中貿易摩擦の影響に加えて、第4四半期に新型コロナウイルスの影響。2021年3月期業績予想は「新型コロナの影響を精査中で合理的な算定が困難」として、開示せず。
  • NEC、新型コロナウイルスのワクチン設計情報を人工知能(AI)で分析。NECとノルウェーの子会社であるNECオンコイミュニティ(NEC OncoImmunity)が個別化がんワクチンの開発に使用しているAI予測技術を適用した。他社と組み、ワクチン開発の加速を支援する。(関連記事
  • ザインエレクトロニクス、グループ企業のキャセイ・トライテックがゲート型顔認証・体温検知ソリューションを発売。マスク着用でも顔認証が可能。
<自動車>
  • トヨタ自動車、ポーランドの工場が順次稼働。4月22日に部分的に稼働を再開したフランスの工場の完成車生産に合わせた操業。ポーランドの工場ではエンジンと変速機を生産。
  • 自動車技術展「人とくるまのテクノロジー展2020横浜/名古屋」が開催中⽌に。横浜は5月20~22日、名古屋は7月8~10日に開催予定だった。延期開催検討も断念。
<機械・素材>
  • 三菱重工業、エアロストラクチャー事業(民間航空機構造Tier1)に関係する名古屋航空宇宙システム製作所(大江工場)の操業を一時停止へ。5月11~29日の期間、10日間を上限として。主要顧客である米ボーイング(Boeing)や、基幹部材サプライヤーの操業状況を考慮した。同事業に関係する他の国内生産拠点についても、航空機産業の需給などに応じて適宜生産計画を見直し。
  • キヤノンの2020年12月期第1四半期(1~3月)連結決算、売上高は前年同期比9.5%減の7823億1200万円、営業利益は同18.7%減の328億7700万円。3月以降、オフィス向け複合機やカメラ、インクジェットプリンターなどの需要が減少。医療機器は、肺炎関連こそ需要が増加したものの、展示会の中止や医療機関への立ち入り抑制で販売に影響。通期業績予想は「収束時期の見通しが立っておらず、合理的な算定は困難」として、期初予想値を取り下げた。
  • 三井金属鉱業、2020年3月期連結決算の発表を5月29日に延期。当初は同月11日を予定していた。
<国内全般>
  • レッグウエアやインナーウエアを手掛けるアツギ、無縫製の洗える布マスクを発売へ。同社製品であるタイツの原料や製造技術を生かした。販売開始は5月15日を予定。ドラッグストアや直営店、自社ECサイトで販売する。
<海外>
  • 米インテル(Intel)の2020年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算、売上高は前年同期比23%増の1980億米ドル、営業利益は同69%増の700億米ドル。データセンター向けが好調。

2020年4月22日

<電機・通信>

  • ソフトバンクグループは、飛沫感染を防ぐためのフェースシールド約80万個、医療用ゴーグル約23万個を海外から調達した。4月末から5月にかけて、利益を上乗せせず国内医療機関に販売する。同社会長兼社長の孫正義氏がTwitterで明らかにした。
  • 日立製作所、企業のテレワーク支援で仮想デスクトップ環境(VDI)サービス「かんたんPrivate DaaS支援パック」を最大半年間、無償提供。期間は2021年3月まで。新規に年間導入契約を締結した顧客が対象。
  • KDDI、新型コロナウイルス感染症対策に向け、位置情報ビッグデータ分析ツール「KDDI Location Analyzer」を全国の自治体へ無償提供。対象は47都道府県および20の政令指定都市。最小10m単位、最短2分単位で位置情報を収集し、道路単位の通行量や店舗の施設来訪者数などを分析可能。
  • シャープ、2020年3月期連結決算の発表を5月19日に決定。従来は未定だった。
<自動車>
  • トヨタ自動車、フランスの完成車工場の稼働を部分的に再開。
  • 日産自動車、スペインで商用電気自動車(EV)などの生産復旧へ。3月13日から稼働停止していたバルセロナ工場を、5月4日に再開する見通し。(関連記事
  • マツダ、国内全拠点で4月27日~5月1日を休業に。既に発表している生産調整は継続。(関連記事
  • ホンダ、インドネシア4輪車工場の稼働再開を5月8日まで延期。当初は4月13~24日の稼働停止を見込んでいた。同国は感染者数が6700人を超え、東南アジアで最も多い(4月21日時点)。
<機械・素材>
  • アイリスオーヤマ、国内でマスクの生産能力増強。角田工場で稼働させるラインの生産能力を1億5000万枚/月に。当初予定は6000万枚/月。(関連記事
  • 山本化学工業、医療従事者向けマスクカバー「ビオラ-3 マスクカバー(白色)」を開発。4月23日に発売。水着などに使う伸縮性素材を使用。顔とマスクの密着性を高め、隙間からウイルスが侵入しにくくなるという。
  • ツインバード工業、4月27、28、30日、5月1、8日を休業に。4月の営業は24日までとし、再開は5月11日を予定。
  • 住友重機械工業、2020年3月期連結決算の発表を5月28日に延期。当初は同月8日を予定していた。
<国内全般>
  • DMM、フェースシールドを1万セット生産し、4月22日から医療現場に無償で提供。DMM.make 3Dプリント事業の知見を生かす。セット内容は、フレーム1個と取り換え用フィルムシール1枚。
<海外>
  • 米アルコア(Alcoa)、アルミニウムを精錬するインタルコ精錬所(米国ワシントン州)の閉鎖を発表。自動車や航空機の相次ぐ生産停止で需要急減。
  • 世界64カ国・地域の3月の粗鋼生産量は前年同月比6.0%減の約1億4710万トン。日本は同9.7%減の820万トンと推定。世界鉄鋼協会による速報値。

2020年4月21日

<電機・通信>

  • シャープ、マスクの個人向け販売を一時休止。4月21日に販売を始めたもののアクセスが殺到。販売サイトがダウンした他、同社製IoT(Internet of Things)家電にも影響が出ていた。対策が取れ次第、再開予定。再開時期は改めて発表する。(関連記事
  • NTTコミュニケーションズやNTT東西、通信トラフィック状況を更新。NTTコムの4月13日の週、平日昼間の通信量は前週比11%増加。
  • オムロン元社長で名誉顧問の立石義雄氏が死去。新型コロナウイルスに感染。80歳だった。
<自動車>
  • トヨタ自動車、新型コロナウイルス感染者移送用の車両を千葉県に1台提供。東京都内の病院に提供済みの車両と合わせて計6台となる。同社の「JPN TAXI」を基に、後方の空気が前方に循環しない「飛沫循環抑制車両」に改造した。トヨタ自動車東日本の東富士研究所で開発し、架装を施した。(関連記事
  • 日産自動車、4月27日~5月1日を休業に。対象は、本社地区と厚木地区、追浜地区、栃木地区などの間接部門で働く約1万5000人。
  • 三菱自動車、2020年3月期連結決算の発表を5月19日に延期。当初は同月13日を予定していた。日程は改めて公表する。
  • ミツバ、2020年3月期連結決算の発表を延期。当初は5月13日を予定していた。日程は改めて公表する。
<機械・素材>
  • 日本製鉄、東日本製鉄所君津地区第2高炉を一時休止へ。5月中旬以降。鉄鋼需要の大幅な減少を受けて。既に瀬戸内製鉄所呉地区第2高炉と、東日本製鉄所鹿島地区第1高炉を一時休止している他、関西製鉄所和歌山地区第1高炉も4月下旬以降に一時休止する予定。
  • 住友ゴム工業、2020年3月期連結決算の発表を5月18日に延期。当初は同月11日を予定していた。
  • 日揮ホールディングス、2020年3月期連結決算の発表を5月19日に延期。当初は同月12日を予定していた。

2020年4月18~20日

<電機・通信>

  • パナソニック、不足する医療物資の支援策を発表。(1)医療用に転用可能な備蓄物資(医療用ゴーグル、防塵服、N95マスク)の提供、(2)マスク自社生産(コネクティッドソリューションズ社保有のクリーンルームにマスク生産設備を導入して社内向けマスクを生産。市場調達を削減)、(3)次亜塩素酸空間除菌脱臭機「ジアイーノ」の医療機関への提供、(4)クリーンルームの提供、(5)除菌剤噴霧機能を搭載した自律搬送ロボット「HOSPI-mist」の提供。(4月20日)
  • セイコーエプソン、国内拠点について4月25日~5月6日を休業へ。もともと稼働日だった4月27、28、30日、5月1日を休日にする。代わりに、もともと休日の予定だった7月23、24日、8月10、11日を稼働日に変更する。対象は、同社およびエプソン販売の全拠点、その他の国内エプソングループ。(4月20日)
  • シャープ、4月21日から自社生産マスクを個人にも販売。自社ECサイトで。販売数量は、当初3000箱/日(1箱50枚入り)。価格は1箱2980円(税別、送料別)。1人1箱に限定。今後、生産能力の増強で販売数量を1万箱/日まで増やす。同社は三重工場のクリーンルームにおけるマスクの生産を2月28日に決定。3月31日に日本政府向けの出荷を開始していた。(4月20日)
  • 古河電気工業、2020年3月期連結決算の発表を5月19日に延期。当初は同月12日を予定していた。(4月20日)
  • NEC、2020年3月期連結決算の発表を5月12日に延期、当初は4月28日を予定していた。(4月20日)
  • NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの携帯大手3社は、米アップル(Apple)のスマートフォン「iPhone SE」の発売時期を4月27日から5月11日に延期すると発表した。新型コロナウイルス感染防止を求める総務省の要請に応じた。(4月19日)
  • 東芝、2020年3月期連結決算の発表を5月下旬以降に延期。当初は5月14日を予定していた。具体的な日程が決まり次第、あらためて公表する。併せて、第181期定時株主総会を7月以降に開催する予定も発表。議決権の基準日は5月15日とする(通常は3月末)。(4月18日)
<自動車>
  • トヨタ自動車、高岡工場の1ライン(第2ライン)と豊田自動織機の2ライン(301、302ライン)の稼働停止期間を4稼働日延長。稼働停止期間を4月20~28日(7稼働日)に。(4月20日、関連記事
  • ホンダ、国内4輪車工場である埼玉製作所狭山工場の完成車ラインを4月27日~5月1日(5稼働日)、埼玉製作所寄居工場の完成車ラインを4月27~29日(3稼働日)の期間、稼働休止へ。部品調達の見通しを考慮した。(4月20日、関連記事
  • ブリヂストンは4月下旬から5月上旬にかけて、国内11工場で操業を一時休止する。タイヤ需要の減少と先行き不透明な市場環境を考慮した。(4月20日)
<機械・素材>
  • リコー、フェースシールドを生産して感染症指定医療機関に無償提供すると発表。神奈川県厚木市の生産関連拠点であるリコー厚木事業所で、3Dプリンターや金型を活用して生産する。4月中に1000個、5月末までに7000個を57の医療機関に供給する。(4月20日)
  • DMG森精機、2020年3月期連結決算の発表を5月28日に延期。当初は同月12日を予定していた。(4月20日)
  • オリンパス、2020年3月期連結決算の発表を5月29日に延期。当初は同月上旬を予定していた。(4月20日)
<国内全般>
  • 3月の輸出は前年同月比11.7%減の6兆3578億円、輸入は5.0%減の6兆3529億円。財務省の貿易統計速報。(4月20日)
  • 帝国データバンクの調査で、全上場企業3778社のうち、新型コロナで工場や店舗の休業、防疫措置などの影響を受けた業種は「製造」が535社で最も多かった。「サービス」の398社、「小売」の241社が製造に続く。全体の4割超が何らかの影響を受けたと回答。(4月20日)
  • 国内の新型コロナウイルス感染者数が1万人を超える。(4月18日)
<海外>
  • ニューヨーク原油先物市場でWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近5月物が1バレル当たり-37.63米ドルで取引終了。マイナス価格は史上初。世界的な原油需要激減で保管スペースが枯渇。(4月20日)