住友生命保険がDX(デジタルトランスフォーメーション)人材の育成に力を入れている。1年にわたり研修のプログラムを試行錯誤で作り上げ、人材の発掘や育成に取り組んだ結果、DXプロジェクトに向く人、不向きな人が分かってきた。DX向きな人はレガシーシステムの「おもり」をしているエンジニアにもたくさん存在する。筆者らの経験を基に、DXに向く人を見つけ出して育てる方法を詳しく解説する。

特集
住友生命保険が実践、DX人材育成の勘所
目次
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実践して分かったDX研修の肝、多忙なエンジニアをリモートで短期育成
住友生命保険とスミセイ情報システムは、レガシーシステムを担当していたITエンジニアを大量に、しかも短期でDX人材に転換する必要に迫られた。そこで時間・場所の制限なく、DX候補人材の日々の行動を変容させる研修体系を編み出した。
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レガシー人材こそDX向き、エンジニア不足はこれで解消する
レガシーシステムを担当してきた人材が持つ、DXに必要な資質や要素とは何だろうか。この回では、そうした資質を明確にした上で、住友生命保険が実践している潜在的DX人材の評価法(アセスメント)や、DX人材になるための研修の1つ「マインドセット研修」を紹介する。
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年齢は言い訳だ、「頭の固いやつ」がDXできない本当の理由
住友生命保険では現在、「保険DXプロジェクト」を推進している。創業110年を超え、お世辞にもデジタルに強いとはいえなかった生命保険会社がどのようにしてDX人材を育てていったのか? DX人材になるための前提として何が鍵になるのか説明する。