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 携帯大手3社は2020年3月下旬、5G(第5世代移動通信システム)の商用サービスを相次ぎ始めた。提供エリアはまだ極めて限定的だが、これからスマホの機種変更を検討する際は5G対応スマホも選択肢に入ってくる。

 では、5Gの料金プランは4G向けに比べてどれだけ高くなり、賢く利用する方法はあるのか。5Gの料金プランを徹底分析する。

ドコモは大容量と段階制の2択

 NTTドコモは5Gの料金プランで、たくさん使いたい人向けの大容量プランと、経済的に使いたい人向けの段階制プランを用意した。

NTTドコモの5Gスマホ向け料金プラン
5Gギガホ5Gギガライト
基本料金定期契約なし7650円〜1Gバイト:3150円
〜3Gバイト:4150円
〜5Gバイト:5150円
〜7Gバイト:6150円
割引dカードお支払い割-170円-170円
5Gギガホ割(6カ月)-1000円
ドコモ光セット割-1000円1Gバイト超〜3Gバイト:-500円
3Gバイト超~7Gバイト:-1000円
みんなドコモ割2回線:-500円
3回線以上:-1000円
2回線:-500円
3回線以上:-1000円

 大容量プランの「5Gギガホ」は月額7650円(dカードで支払う場合は月額7480円)で、通信量が毎月100Gバイトまで。当面は「データ量無制限キャンペーン」により、使い放題となる。テザリングも追加料金なしで利用できる。

 5Gギガホの月額料金は4G向けの「ギガホ」より500円高いが、通信量もギガホの毎月60Gバイトより多い。毎月の通信量上限を超過した場合の速度制限もギガホの1Mビット/秒に対し、5Gギガホは3Mビット/秒と高速だ。3Mビット/秒もあればWebの閲覧やメールの送受信は支障なくできるだろう。

NTTドコモが2020年3月18日に開催した「NTTドコモ 5G・新サービス・新商品発表会」の様子
NTTドコモが2020年3月18日に開催した「NTTドコモ 5G・新サービス・新商品発表会」の様子
(出所:NTTドコモ)
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 段階制プランの「5Gギガライト」は月額3150円(dカードで支払う場合は月額2980円)で1Gバイトまでの通信量を使え、以降は2Gバイトごとに料金が高くなる。4G向けの「ギガライト」の料金を据え置いた。7Gバイトを超過すると128kビット/秒程度に減速される点もギガライトと同じである。