携帯大手3社は5G(第5世代移動通信システム)の商用サービス開始と同時に5G対応スマートフォンを発売した。2020年4月20日時点では各社が2機種ずつを発売中だ。最も安いのはソフトバンクが発売した「ZTE Axon 10 Pro 5G」で8万9280円(税込み、以下同じ)、最も高い機種は同じくソフトバンクの「AQUOS R5G」で12万9600円となっている。
5Gスマホは最先端の通信性能を備え、ハードウエアスペックが同等の4Gスマホより高くなっている。5Gスマホをいち早く買い求めるのはヘビーユーザーが多く、ラインアップもハイスペックモデルが中心だ。高価なのはこうした理由からだろう。
各社は、次回の機種変更時に端末を返却することを前提に、端末購入代金を安く抑えられるプログラムを提供している。条件によってはさらなる割引が適用される場合もある。まずは各社のラインアップと価格を見ていこう。
ドコモは「5G WELCOME割」を導入
NTTドコモは5Gスマホの第1弾として7機種を発表した。このうち「Galaxy S20+ 5G Olympic Games Edition SC-52A」については東京オリンピック・パラリンピックの大会延期で発売中止が4月22日に発表され、6機種となった。
発売日 | 一括(分割払いの場合) | 「スマホおかえしプログラム」 適用時の実質負担額 | 5G WELCOME割 (実店舗で購入の場合) | |
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Galaxy S20 5G SC-51A | 3月25日 | 10万2960円(2860円×36回) | 6万8640円 | 新規・MNP:2万2000円割引 機種変更:5500円割引 |
AQUOS R5G SH-51A | 3月25日 | 11万1672円(3102円×36回) | 7万4448円 | |
LG V60 ThinQ 5G L-51A | 4月下旬以降 | 11万8008円(3278円×36回) | 7万8672円 | |
Xperia 1 II SO-51A | 5月下旬以降 | 12万3552円(3432円×36回) | 8万2368円 | |
Galaxy S20+ 5G SC-52A | 5月下旬以降 | 11万4840円(3190円×36回) | 7万6560円 | |
arrows 5G F-51A | 6月下旬以降 | 未定 | 未定 |
ドコモのスマホを安く買うには「スマホおかえしプログラム」と呼ぶ端末購入プログラムを利用するとよい。同プログラムは対象機種を36回の分割払いで購入し、端末を返却すると最大12回分の支払いが免除されるものだ。つまり本来の価格より、最大3分の1安くなる。
さらにドコモは提供終了時期を未定とした「5G WELCOME割」を用意した。全機種共通で新規契約とMNP(モバイル番号ポータビリティー)は2万2000円、機種変更は5500円をそれぞれ割り引く。他社は機種変更向けの割引施策がなく、かなり手厚い印象だ。
ただしドコモオンラインショップで新規契約またはMNPで購入する場合、対象機種と対象となる手続きによって期間・用途限定のdポイントでの還元(個人の場合)となる。なお、スマホおかえしプログラムと5G WELCOME割は併用できる。店頭価格は、本来の価格(⼀括購⼊時の価格)と異なる場合がある。
例えば店頭で新規またはMNPで購入した場合、本来の価格(一括購入時の価格)から2万2000円が引かれて、それが36回に分割され、12回分の支払いが不要になる。36回で割り切れない差額は、1回目の支払いに加えられる。