
トヨタ流人づくり[実践編](ものづくり)
あなたの悩みに答えます
目次
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脱炭素はマスキー法と酷似、ホンダとトヨタの技術開発が参考に
開発設計の管理者をしています。数カ月前まで業績への貢献や粗利率の向上が求められていたのに、ここに来て突然、「カーボンニュートラル(炭素中立)だ。早急に対策を打て」と言われて面食らっています。気がつくと右も左も脱炭素一色。しかし、どうそろばんをはじいても製造コストが上がり、利益は減ってしまいます。脱…
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現場社員をねぎらうトヨタの管理者 業績向上に効果てきめん
想像以上に新型コロナウイルス禍の影響を受け、業績が低迷しています。売り上げは一時、半減しました。そこから底を打ち、現在は上向いているのですが、依然として新型コロナ禍前の水準からはかい離しています。私は開発設計チームを率いており、これからチーム一丸となって復活に向けてまい進したいと思っています。こう…
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メンバーが新型コロナで士気低下? トヨタの管理者はこうする
設備機器の開発チームでマネジャーを担当しています。数年前から市場ニーズの変化で主力製品の利益率が徐々に下がっているところに、新型コロナウイルス禍で進んだ勤務形態の変化の影響を受けています。正直に言って、開発チームの士気が下がって困っています。メンバーに直接会う機会も激減しているので余計に心配です。…
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プロジェクトチームが“うごうの衆”に陥る理由とトヨタ流回避法
当社はデジタル変革による生産性の大幅な向上を目指しています。開発スピードを速め、コストを下げて、良品率まで高める計画です。そこで、関係する部署から担当者を集めたプロジェクトチームによる議論に着手し、私がリーダーを命じられました。ところが、メンバーがそれぞれ自分の部署の都合を言うばかりで、話がまとま…
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トヨタはコロナ禍で苦しむ企業社員を雇うか、お勧めは改善業務
新型コロナウイルスの影響を受けて経営が苦しくなった企業が、社員を他社に出向させる方針を打ち出しました。例えば、重工業系企業からトヨタグループ企業にも打診があったと報じられています。「苦しいときはお互いさま」なのでしょうが、従業員がいきなり他の会社に行って仕事ができるものでしょうか。もしも畑違いの現…
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中国の発展も35年前から予測、変化を見通すトヨタの仕掛け
米国と中国の対立の先行きをとても心配しています。当社は生産面でも販売面でも中国への依存度がとても高いからです。世界がコロナ禍で苦しむ中、トヨタ自動車やホンダは中国市場が急回復していると聞きます。製造業全体に波及すれば良いのですが、米国が中国への規制を強化すれば、そのうち当社も影響を受けるのではない…
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危機でも好調時でも信頼関係を強める トヨタ社長が心掛けること
開発・設計部門で新製品開発チームをまとめています。新型コロナウイルス感染症(新型コロナ)の影響で在宅勤務が基本となり、出勤するのはせいぜい1週間に2日程度となっています。最近心配しているのが、部下との人間関係です。直接顔を合わせて話す機会が極端に減っているので、部下からどう思われているか、信頼関係…
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在宅でも「大部屋制」を機能させる、トヨタが押さえる本質とは
自動車部品の設計に携わっています。先日、トヨタ自動車はクルマの設計に「大部屋制」を採用していると本で読みました。この仕組みが設計の完成度を高めていると書いてありました。しかし、新型コロナ禍で「密」を避けることが求められる中では、大部屋制の実施は難しいと感じます。今後の新常態(ニューノーマル)の時代…
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50年売れ続けてきた意外な秘密、トヨタのクルマづくり
競合との厳しい競争に加えて、新型コロナウイルスの影響を受けて売り上げが急に落ち込んでいます。足元の売り上げを回復させ、今後の「ウィズコロナ時代」に経営を安定させるために、経営陣は売れ筋製品を造れと、我々開発部門に発破をかけています。トヨタ自動車は他の自動車メーカーと比べてクルマがよく売れています。…
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トヨタの「現地・現物」はゲンバで実物を見ることではない
入社してすぐに「製造業は『現地・現物』が基本」と教わりました。ところが、新型コロナウイルスの影響で弊社でもリモートワークが前提となり、現地・現物と言えなくなってしまいました。リモートワークで業務上の課題を処理できるかどうか不安に感じています。
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トヨタが販売を大改革、開発設計もガラリと変わる
開発部門で管理職を務めています。入社以来一貫して「良いものを造れば売れる」と信じてきました。しかし、管理職として業績に責任を持つ立場になると、販売力を高めないと厳しいと思うようになりました。やはり、製造業では開発と販売は一体だと痛感しています。トヨタ自動車は販売力の強さで有名です。販売力を高めるた…
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リスクコストを入れても利益を出す、災害時に慌てない部品企業の理由
自動車部品メーカーの工場で管理者として働いています。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、海外からの部品や材料の納入が不安定になりました。たまたま在庫を多めに持っており、自動車メーカーが減産している状況もあって、欠品は当面免れそうです。