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NTTデータが全業界総合で首位、トヨタシステムズなどユーザー系IT企業も躍進――。恒例のIT業界就職人気ランキングをひもときつつ、順位を上げた企業の工夫を見ていこう。

 楽天が運営する口コミ就職情報サイト「楽天みん就」と日経コンピュータは、2021年4月に入社予定の学生を対象に「IT業界就職人気ランキング」調査を実施した。2010年に調査を始め、今回で11回目。調査期間は2019年9月20日から2020年3月18日まで。終盤は新型コロナウイルスが国内で猛威を振るい始めた時期に重なる。

表 IT業界における就職人気企業の総合ランキング
表 IT業界における就職人気企業の総合ランキング
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NTTデータは全業界総合でも首位

 まず学生からの得票(志望する学生)が多い順にIT企業を並べた総合ランキングをみると、首位はNTTデータだった。調査開始以来、11年連続である。2位は楽天、3位は富士通で、それぞれ前回調査から変動はなかった。前回5位だったSCSKが4位、同7位だった伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)が5位に入った。

 実はNTTデータはIT業界に限らず、全業界が対象の総合ランキングでも、味の素や伊藤忠商事、花王などを抑えて、IT企業として初めて首位に立った。調査を実施した楽天の福地茂樹みん就ビジネス課ヴァイスシニアマネージャーは「IT業界の認知度が高まってきた証拠だ」と解説する。これまで多数の学生を採用してきた銀行がデジタル変革など事業環境の変化を踏まえて採用数を絞り込み、IT業界が受け皿になった側面もありそうだ。

 3メガバンクは2021年4月入社の新卒採用数を2020年4月と比べて15%程度減らす方針。楽天のランキングは三菱UFJ銀行の69位が最高で、三井住友銀行が121位、みずほフィナンシャルグループが124位だった。