新型コロナウイルス対策で急速に導入が進むテレワーク。自宅のパソコンでWeb会議を利用する人が増えたのではないだろうか。会話の内容を聞きやすくするため、Bluetooth接続のヘッドセットやスピーカーを使っているかもしれない。これに限らず、Bluetooth接続のマウスやキーボードを使っている人は多いだろう。
米マイクロソフト(Microsoft)が2020年5月に配布を始めた「Windows 10 May 2020 Update」は、こうしたBluetooth周辺機器をつなぐ際の「ペアリング」操作が以前よりも簡単になった。現時点では対象となる機器が限られるため、すぐに恩恵を受けるユーザーはそれほど多くはないだろう。とは言え、今後の周辺機器選びに影響する可能性がある。
「クイックペアリング」がより簡単に
Windows 10は2018年春に配布が始まった「Windows 10 April 2018 Update」で、Bluetooth周辺機器とのペアリングに関する新方式「クイックペアリング」に対応した。クイックペアリングを使うと簡単な手順でパソコンとBluetooth周辺機器をペアリングできる。
Windows 10 April 2018 Updateの場合、クイックペアリングに対応したBluetooth周辺機器をペアリング待ち状態にすると、Windows側にポップアップで機器の検知が通知される。このポップアップの[接続]を選択すると、[Bluetoothとその他のデバイス]が起動してペアリングが実行される。ペアリングの完了後、接続に成功した旨を通知するポップアップが表示されるので、[閉じる]ボタンを押せば完了となる。