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2020年5月、Windows 10の大型アップデート「Windows 10 May 2020 Update」の配信が始まった。本特集では主要な新機能や変更点を解説する。

 Windowsが不調になり、初期状態に戻さなくてはならない場合がある。こうしたケースで役立つのが、PCのリセット機能だ。このリセット機能がWindows 10 May 2020 Updateで使いやすくなった。

注:本記事はプレビュー版であるWindows 10 2004 Build 19041.207を基に執筆しており、通常のWindows Updateでリリースされる版とは異なる可能性がある。

イメージを作れない場合でも復元可能に

 PCのリセット機能はWindows 8で最初に搭載された。これにより、システムが不安定になった際、PCをリセットしてWindowsを初期状態に戻せるようになった。ただし当時は、同機能の使用に当たってWindowsのインストールメディアまたは「回復ドライブ」内にある「回復イメージ」というデータが必要だった。

 その後、同機能はWindows 10登場のタイミングで改良された。稼働中のシステム内の「Windowsコンポーネントストア」という領域にあるシステムファイルを使用してWindowsのイメージを生成し、このイメージからWindowsを復元できるようにした。これによりインストールメディアや回復イメージが不要になった。

 しかし、上記のリセット方法には課題があった。稼働中のシステム内のWindowsコンポーネントストアに格納されたシステムファイルが破損していると、イメージを生成できないことだ。

 Windows 10 May 2020 Updateではこの解決策として、PCのリセット機能にWindowsのイメージをクラウドからダウンロードするオプションを新たに追加した。これによりシステムファイルの破損でイメージを生成できない場合もWindowsの復元が可能になった。

 従来はPCのスペックが低いとイメージの生成に時間がかかるという課題もあった。今回追加されたオプションを使うと、インターネットの通信が高速であればローカルで生成するよりも速くイメージをダウンロードできる。

 PCのリセット機能は[設定]-[更新とセキュリティ]-[回復]-[このPCを初期状態に戻す]-[開始する]を選ぶことで利用できる。「このPCをリセットする」画面が起動するので[個人ファイルを保持する]または[すべてを削除する]-[クラウドからダウンロード]を選択する。以降は画面の指示に従って操作するとWindowsのイメージをダウンロードしてPCを再起動し、初期化が実行される。

PCリセット時のオプション選択画面。クラウドからWindowsイメージをダウンロードする場合は[クラウドからダウンロード]を選択する
PCリセット時のオプション選択画面。クラウドからWindowsイメージをダウンロードする場合は[クラウドからダウンロード]を選択する
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 繰り返しになるが、上記の手順を実行するとWindowsが初期化される。実行は検証環境、または本当に必要な場合だけにしてほしい。