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直面している課題は3つある

ダークサイドを小さくするために、今必要なことな何でしょうか。

 世界の指導者が直面している課題は3つあります。

 1つは、まん延を食い止めるために、どうやって市民をステイホームさせるか。中国は都市封鎖をやった。欧米も徹底した外出禁止令を出した。日本は緊急事態宣言を発令した。それぞれの方法で人の行き来を止めて、その間にワクチンや薬を開発しようとしている。他に人類は方法を持ちません。

 2つ目は、市民のステイホームを可能にしているエッセンシャルワーカーへの支援です。医療従事者、スーパーマーケットで働く人、運送業者、それにメディアもそうでしょう。こういう人たちがこの状況でも働いているからこそ、我々はずっと家にこもっていられるわけです。

 危険をさらして献身的に働くワーカーに感謝し、どう支援するかを考えなければなりません。印象的だったのはフランスです。同国は3月17日にマクロン大統領が封鎖宣言を出した。宣言の数時間後、午後8時にベランダに出て、帰宅するエッセンシャルワーカーに拍手を送ろうという運動がSNS(交流サイト)で起こったわけです。この運動はあっという間にスペイン、イタリア、米国に広がりました。社会の成熟度がはっきりと分かる出来事でした。

 3つ目は、再分配政策です。在宅勤務できない職種は、ステイホームすれば収入が激減します。なくなるかもしれない。ステイホームで最初にダメージを受けるのは社会的弱者なんです。その人たちに、緊急的にどう再分配政策を講じるか。それを世界中のリーダーが考えています。

 この3つの課題は世界共通なんです。共通課題に向かうリーダーの姿が、SNSで世界中に伝わっている。市民はリーダーを比較しやすくなっています。恐らく投票率は上がるでしょう。

 まず、新型コロナによる物語の大きな骨格を理解しなければなりません。理解しないと間違えてしまう。まずは、ウイルスは自然現象だということ。薬が発見されるまで人間にはどうしようもない。そして、待っている間にできることは3つ。ステイホーム、エッセンシャルワーカーへの支援、そして再分配。これを理解していない人が多すぎます。