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 列車の窓から名所や建築物が見えたら、それについての情報を窓に重ねて表示する。次の駅の名前や到着時刻も合わせて見せる。AGCは、そのような機能で乗客サービス向上を目指す装置「infoverre(インフォベール)」の開発を進めている(図1)。ガラスとフラットパネル・ディスプレーを直接接着した装置で、通常のディスプレーのようなガラスとの間の空気層が無いため、視認性が向上する。この装置の最初の応用先として選んだのが鉄道車両だ。

図1 反射光を減らして見やすく表示
図1 反射光を減らして見やすく表示
ディスプレー表面をガラスに直接貼り付けている。その際に、ガラスと屈折率がほとんど同じ接着用樹脂(フィルム)を用いる。光の反射が生じる界面を減らした。(出所:AGC)
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 既に、窓ではなく壁に設置する薄型ディスプレーとしての製品は発売した。窓ガラスに組み込むバージョン「infoverre WindowシリーズClearタイプ」は、モノクロ表示のものは2020年秋ごろ、カラー表示のものは2023年ごろの発売を目指している。