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アフラック生命保険は2022年春、クラウド型プラットフォーム「ADaaS(Aflac Digital as a Service、アダース)」を構築し、保険代理店や顧客などに向けて様々なデジタルサービスの提供を始めた。今回は各種サービスの中から保険の新規契約獲得に成果を出している「募集人教育AI」を取り上げる。

 アフラック生命保険は2022年春、「ADaaS(Aflac Digital as a Service、アダース)」と呼ぶクラウド型プラットフォームを構築し、様々なサービスの提供を始めた。提供の背景にはデジタル技術の進展のほか、新型コロナウイルス感染症の拡大による生活習慣や商習慣の変化がある。

 このような状況の下、顧客に新しい体験価値を提供するには、保険代理店やビジネスパートナーが効率的かつ効果的に営業活動を進める必要がある。そこでアフラック生命保険は営業活動を中心とする業務を支援するため自らサービスの提供に踏み切った。そうしたサービスの1つが保険代理店向けの「募集人教育AI」である。

保険営業のロールプレイングでAIを顧客役に

 保険営業の担当者を育成する際に実施するロールプレイング研修。営業話法の型を身に付けるにはこの反復練習が欠かせないが、実施には顧客役が必要になる。先輩の営業担当者でもある管理職が顧客役になればよいが、自身も営業活動に取り組むなどして時間が取れず、なかなかその役を担えない。ならばAI(人工知能)に顧客役を任せよう――。

 こんな発想から、アフラック生命保険は保険代理店向けサービスである募集人教育AIを開発した。新人を含む営業担当者がAIのアバターを相手にロールプレイング研修ができるようにするサービスである。募集人とは保険募集人とも呼び、保険会社や代理店の営業担当者などを指す。

アフラック生命保険が保険代理店向けに開発したサービス「募集人教育AI」の画面例
アフラック生命保険が保険代理店向けに開発したサービス「募集人教育AI」の画面例
(画像:アフラック生命保険)
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 募集人教育AIは、営業担当者がロールプレイングをしている際、保険セールスの会話の中で挙げるべきキーワードを盛り込んでいるかどうかなどを、音声認識をはじめとする技術を用いて分析して評価してくれる。

 2022年9月末時点で代理店の営業担当者など8870人が利用している。サービス提供開始から1年ほどたった2022年8月末、営業担当者が新規契約を獲得した「挙績」の状況を調べたところ、募集人育成AIによる研修を受講し終えた営業担当者は未完了の営業担当者に比べて、約1.3~1.5倍の成績を収めていると分かった。