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平面研削盤の種類と構造

 研削加工(狭義)には、工作物の形状に合わせて、平面に削る平面研削、円筒や円柱といった丸形状の外周面を削る円筒研削、穴の内面を削る内面研削などがあります(図2)。それぞれ専用の研削盤を用いて加工します。

図2 研削加工の種類
図2 研削加工の種類
加工物の形状に合わせて平面、丸形状(円筒や円柱)の外周面、穴の内面の加工にそれぞれ専用の研削盤がある。(出所:西村仁)
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 平面研削盤は平面を加工するための工作機械です。円盤状の砥石を回転させ、その円周面で削る横軸平面研削盤と、砥石の平面部で加工する立て軸研削盤があります。

 横軸研削盤は、砥石を回転させる主軸部と、工作物を固定するテーブル部で構成されます(図3)。主軸部の砥石は「回転」と「上下動」を、テーブル部は「前後」「左右」に移動する構造です。

図3 研削盤の横軸形と立て軸形
図3 研削盤の横軸形と立て軸形
横軸平面研削盤は円盤状の砥石の円周面で削り、立て軸研削盤は砥石の平面部で加工する。(出所:西村仁)
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 立て軸研削盤は回転軸が垂直方向になっており、砥石の平面部を使って工作物を加工します。接触面積を大きくできるので、加工効率に優れています。

 これら平面研削盤のユニークな点は工作物の保持に、磁力によるマグネットチャックを用いる点です。変形の原因になる締め付け力を加えずに固定するため、精度の良い加工が可能になります。磁性のない工作物の場合には、真空吸引やバイスで固定します。