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図面ができる手順

 ではものづくりと図面の位置づけを見ておきましょう(図2)。ものづくりのステップをもう少し細かく見ると、企画・構想・設計・加工・組み立て・調整・検査・販売になります。企画で何を造るのかを考え、構想で概略の機構や大きさの検討やコスト試算を行います。この構想結果をまとめたものが仕様書になります。

図2 図面ができる手順
図2 図面ができる手順
設計の過程でまず計画図を作成し、検図とデザインレビュー(DR)で内容を確認・修正し、製作のための正式図面を作成する。(出所:西村仁)
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 この仕様書の内容を具体化するのが設計です。設計の手順では、まず下書きとして「計画図」を作成します。自身のアイデアを盛り込みながら何度も描き直して修正し、完成度を高めていきます。設計者にとっては一番やりがいのある作業です(“設計"を狭義にとらえると、この過程に相当します)。

 計画図が完成すれば、製作用図面として「部品図」と「組立図」を作成します。この作業を製図と呼んでいます。一般に図面といえば、この部品図や組立図を指します。図面が完成すれば、これが情報として部品加工、組立、調整、検査、そして販売へと流れていきます。