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複数カ所を切断した断面図

 図6は切断面が2カ所以上ある場合の事例です。この断面図では、切断した断面だけを読み手に伝えるよう、切断面以外の線を描いていません。例えば、Aの断面を矢印の方向から見れば、本来は断面の奥にある3つの外形も見えますから、そのまま表すと切断面と合わせて4重円のような形状になるはずです。

図6 複数のカ所を切断した断面図の事例(1)
図6 複数のカ所を切断した断面図の事例(1)
いわゆるキー溝のような形状を一部に伴う軸物。A-Aの断面図では、本来はその背後の大径部分の外形が見えるはずだが、切断面のみを描いて分かりやすくする。(出所:西村仁)
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 しかし、ここでは奥の外形を表す意味はないので、断面の1つの円(溝付き)だけの図示となっています。なお先の図5の場合は、切断面だけでなく奥側も図示した方が読み手にとって理解しやすくなるので、見えた通りに全て表しています。

 図7のように、断面で表したい穴などが一直線上にない場合もあります。その際には、穴の中心を通るように設定した折れ線沿いに切断する方法によって、1つの断面図で表せます。

図7 複数のカ所を切断した断面図の事例(2)
図7 複数のカ所を切断した断面図の事例(2)
断面にしたい穴が一直線上に並んでいない。折れ線に沿って切断すると考える方法によって、1つの断面図で表す。(出所:西村仁)
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 次回は図面のサイズや尺度といった、図面用紙の構成について紹介します。