
基礎から学ぶものづくり~材料、加工、製図
目次
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一発で形状を造れる成形加工
第20回
前号に引き続き「成形加工」について見ていきましょう。成形加工の最大の特徴は「型」を使うことにより一発で形状を造れる点です。型を製作するための手間と費用が掛かるので初期投資が大きい半面、生産性が高いので大量生産に向いています。
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板金加工は金属薄板を切って曲げて立体化する高度な技
第19回
前号まで5回にわたり、加工の5分類の1つ「切削加工」について紹介してきました。今回から5分類の2番目である「成形加工」を解説します。
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高精度に細かく削り、滑らかな面を磨く研削加工
第18回
削って形をつくる「切削加工」の種類として、前回まで「旋盤加工」「フライス加工」「穴あけ加工」を紹介してきました。今回は切削加工の最後のテーマとして「研削加工」をお伝えします。
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ボール盤による穴あけ加工、「きり穴」と「ねじ穴」
第17回
削って形をつくる「切削加工」としてこれまで、「旋盤加工」と「フライス加工」を取り上げました。今回は第3の切削加工として「穴あけ加工」を紹介します。穴あけ加工は、旋盤加工やフライス加工、レーザー加工や放電加工でも可能ですが、ここでは最も一般的な方法である、ボール盤による穴あけ加工について解説します。
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角形状・複雑形状を回転工具で削るフライス加工
第16 回
切削加工、すなわち切粉(切りくず)が出ることが特徴の加工方法のうち、円筒などの「丸形状」に削る旋盤加工を前回で紹介しました。今回は、表面が複数の平面の組み合わせで構成された形状「角形状」を主に削るフライス加工を紹介します。「フライス」は、複数の切れ刃を持った工具全般を意味します。
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工作物を回転させて丸形状に削る旋盤、加工面数の少なさが有利
第15 回
前回は加工方法を大きく5つの大分類で紹介しました。今回からそれぞれの特徴をお伝えします。まずは削って形を造る切削加工です。これは切粉(切りくず)が出ることが特徴の加工方法です。
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「加工の森」を見て全体を知るための5つの大分類
第14回
今回から「加工の基礎知識」を紹介します。加工とは、市販されている材料から欲しい形を造り出すための作業です。市販材料の多くは、形状と寸法が決まっています。板状であったり丸棒や角棒だったり、断面がL形状のアングル材やC形状のCチャンネルなどがあります。それぞれの寸法バリエーションも豊富です。
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「絞り込んで割り切る」、材料知識を効率的に習得するコツ
第13回
材料知識の習得は、技術者にとっても他の分野と比べて難しいと思います。そもそも種類が膨大(ぼうだい)なので、勉強しようとする時点で億劫(おっくう)になってしまいます。それに、材料を目で見ても細かな成分や性質の違いは分かりません。
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加工しやすく軽いプラスチック
第12回
工業材料として前回までは鉄鋼やアルミニウム、銅などの金属材料を説明してきました。これら金属材料の他にも、プラスチック(樹脂)やセラミックス、ゴム、ガラス、セメントといった非金属材料もよく使われています。今回はプラスチックとセラミックスを解説します。
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導電性と熱伝導性を生かす銅
第11回
前回(2020年1月号)では、非鉄金属材料の代表として「アルミニウム(Al)合金」について解説しました。今回は同じ非鉄金属材料である「銅(Cu)」の特徴や、選択する際のチェックポイントと、近年身近になってきている「チタン(Ti)」や「マグネシウム(Mg)」について紹介します。
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アルミ合金は鉄の1/3の軽さ、たわみは3倍だが設計でカバーできる
第10回
前回(2019年12月号)までは、炭素鋼や合金鋼などの「鉄鋼材料」について解説しました。今回からは鉄鋼以外の金属である「非鉄金属材料」の特徴や選択の際のチェックポイントなどを紹介します。まずは、非鉄金属材料の代表選手、アルミニウム(Al)です。
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ハイテン・合金鋼の強度は熱処理で向上、実施しないと炭素鋼並み
第9回
前回は、炭素鋼にクロム(Cr)やニッケル(Ni)などを添加した合金鋼の中で、さびにくく汚れにくいという特徴を持ち、最も身近で使われる「ステンレス鋼」について解説しました。
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さびにくいはずのステンレス鋼、「もらいさび」はなぜ発生するか
第8回
これまで説明してきたように、鉄鋼材料(鋼)は大きく炭素鋼と合金鋼に分類できます。前回(2019年10月号)は炭素鋼について紹介しましたので、今回は合金鋼について解説します。
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炭素鋼の硬軟と焼入れ効果、含有炭素の量に応じて異なる
第7回
ものづくりに関わる技術者に必要な材料の知識として、前回(2019年9月号)は鉄鋼材料の特徴について解説しました。鉄鋼材料は大きく、炭素含有量が0~0.02%の「純鉄」、0.02~2.1%の「鋼」、2.1~6.7%の「鋳鉄」に分類できます。そのうち鋼は、鉄と5大元素(炭素、シリコン、マンガン、リン、…
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鉄鋼材料を基礎から理解、性質を決めるのは炭素含有量
第6回
ものづくりに関わる技術者に必要な材料の知識として、第5回までは「機械的性質」や「物理的性質」、「化学的性質」といった材料に共通する「性質」について解説してきました。今回からは具体的な材料を取り上げて、それらの特徴について解説します。
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金属を腐食する「さび」と、腐食から守る「さび」
第5回
ものづくりに関わる技術者に必要な材料の知識として、前回まで「機械的性質」と「物理的性質」について解説してきました。今回は、化学反応による変化のしやすさである「化学的性質」について解説します。
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ビール大ジョッキは1kgくらい、質量を肌感覚で把握
第4回
「製品や生産設備にはどの材料が適するか、どのように加工すべきか」といったことを判断して選択するためには、材料の「性質」を見定める必要があります。前回(2019年6月号)までは「頑丈さ」や「硬さ」、「粘り強さ」など、外部から力を加えられた時に変形したり、破壊したりする現象に関する「機械的性質」につい…
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「硬さ」と「粘り強さ」を理解しよう
第3回
「製品や生産設備にはどの材料が適するか、どのように加工すべきか」といったことを判断して選択するためには、材料の「性質」を見定める必要があります。前回までの2回では、材料に外部から力を加えたときの変形や破壊のしにくさなどを表す「機械的性質」、つまり頑丈さとして「剛性」と「強度」について説明しました。…
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アルミでも形状の工夫で剛性は鋼より高くなる
第2回
ものづくりに関わる技術者に材料の知識は欠かせません。材料は製品そのものだけでなく、製品を造り出す生産設備や治工具にも使用します。材料の知識として重要なものの1つが「頑丈さ」です。
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“頑丈さ”を示す「剛性」と「強度」の違いが分かりますか
第1回
技術者だけでなく、製造部門の担当者や間接部門の資材購買、品質管理、生産管理の担当者も把握しておかなければならない共通の基礎知識があります。例えば、「材料」や「加工」、「図面」に関する知識は、ものづくりに関わる担当者が仕事をする上で欠かしてはならない基礎中の基礎です。