
基礎から学ぶものづくり~材料、加工、製図
目次
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第三角法のルールを知ろう
第27回
前回は立体を1枚の紙に表す方法として、第三角法の基本となる考え方を紹介しました。今回は実際の図面に用いられている第三角法の詳細を紹介します。
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立体形状を1枚の紙に表すルール
第26回
図面の読み手にとって、ポイントとなるのは(1)立体のイメージができること(2)情報を正確に読み取ることの2点です。今回はまず、図面から立体のイメージをつかむ方法を紹介します。
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図面はものづくりの情報共有手段
第25回
図面を読むのは加工者だけではありません。組み立てや調整、検査の担当者、原材料を手配する資材購買担当者、品質を保証する品質管理担当者、生産の流れをコントロールする生産管理担当者、顧客との接点である営業担当者といった広い部署の担当者が図面を通して情報を共有しています。
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皮膜で性質を与えるめっきと表面処理
第24回
今回は第14回から始めた加工編の最終回になります。前半では加工方法の解説として最後となる「表面処理」を取り上げます。後半では加工方法そのものではありませんが、加工をする上で知っておきたい「材料取り」と「バリ取り」について紹介します。
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形を変えずに性質を変える熱処理
第23回
今回からは「加工の5つの大分類」の5番目として、形を変えずに材料の特性を変える「熱処理・表面処理」を紹介します。まずは、材料に熱を加えてから冷やし、その過程で材料の性質を変える「熱処理」です。以下では、主に金属材料の熱処理を想定して説明します。
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熱や薬品で溶かして形づくる、レーザー加工・放電加工・エッチング
第22回
今回は加工の大分類の4つ目として、局部的に溶かして形をつくる「特殊加工」を紹介します。この加工にはレーザー加工や放電加工、エッチングといった方法があり、いずれも材料の一部を溶かして形をつくります。これまでに紹介してきた切削加工や成形加工のように力を加える「動的な加工」ではなく、力以外のエネルギーを…
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溶接は高信頼性の接合方法、ろう付けは複雑品に
第21回
今回は、加工の大分類の3つ目となる「接合加工」について紹介します。接合、すなわち“くっつける”と聞いて身近に思い浮かべるのは、文房具のスティックのりではないでしょうか。これは接着という接合方法です。接合にはこの他にも溶接、ろう付け、リベット、はめあい(圧入)、ねじ締めなどさまざまな方法があり、それ…
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一発で形状を造れる成形加工
第20回
前号に引き続き「成形加工」について見ていきましょう。成形加工の最大の特徴は「型」を使うことにより一発で形状を造れる点です。型を製作するための手間と費用が掛かるので初期投資が大きい半面、生産性が高いので大量生産に向いています。
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板金加工は金属薄板を切って曲げて立体化する高度な技
第19回
前号まで5回にわたり、加工の5分類の1つ「切削加工」について紹介してきました。今回から5分類の2番目である「成形加工」を解説します。
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高精度に細かく削り、滑らかな面を磨く研削加工
第18回
削って形をつくる「切削加工」の種類として、前回まで「旋盤加工」「フライス加工」「穴あけ加工」を紹介してきました。今回は切削加工の最後のテーマとして「研削加工」をお伝えします。
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ボール盤による穴あけ加工、「きり穴」と「ねじ穴」
第17回
削って形をつくる「切削加工」としてこれまで、「旋盤加工」と「フライス加工」を取り上げました。今回は第3の切削加工として「穴あけ加工」を紹介します。穴あけ加工は、旋盤加工やフライス加工、レーザー加工や放電加工でも可能ですが、ここでは最も一般的な方法である、ボール盤による穴あけ加工について解説します。
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角形状・複雑形状を回転工具で削るフライス加工
第16 回
切削加工、すなわち切粉(切りくず)が出ることが特徴の加工方法のうち、円筒などの「丸形状」に削る旋盤加工を前回で紹介しました。今回は、表面が複数の平面の組み合わせで構成された形状「角形状」を主に削るフライス加工を紹介します。「フライス」は、複数の切れ刃を持った工具全般を意味します。
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工作物を回転させて丸形状に削る旋盤、加工面数の少なさが有利
第15 回
前回は加工方法を大きく5つの大分類で紹介しました。今回からそれぞれの特徴をお伝えします。まずは削って形を造る切削加工です。これは切粉(切りくず)が出ることが特徴の加工方法です。
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「加工の森」を見て全体を知るための5つの大分類
第14回
今回から「加工の基礎知識」を紹介します。加工とは、市販されている材料から欲しい形を造り出すための作業です。市販材料の多くは、形状と寸法が決まっています。板状であったり丸棒や角棒だったり、断面がL形状のアングル材やC形状のCチャンネルなどがあります。それぞれの寸法バリエーションも豊富です。
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「絞り込んで割り切る」、材料知識を効率的に習得するコツ
第13回
材料知識の習得は、技術者にとっても他の分野と比べて難しいと思います。そもそも種類が膨大(ぼうだい)なので、勉強しようとする時点で億劫(おっくう)になってしまいます。それに、材料を目で見ても細かな成分や性質の違いは分かりません。
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加工しやすく軽いプラスチック
第12回
工業材料として前回までは鉄鋼やアルミニウム、銅などの金属材料を説明してきました。これら金属材料の他にも、プラスチック(樹脂)やセラミックス、ゴム、ガラス、セメントといった非金属材料もよく使われています。今回はプラスチックとセラミックスを解説します。
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導電性と熱伝導性を生かす銅
第11回
前回(2020年1月号)では、非鉄金属材料の代表として「アルミニウム(Al)合金」について解説しました。今回は同じ非鉄金属材料である「銅(Cu)」の特徴や、選択する際のチェックポイントと、近年身近になってきている「チタン(Ti)」や「マグネシウム(Mg)」について紹介します。
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アルミ合金は鉄の1/3の軽さ、たわみは3倍だが設計でカバーできる
第10回
前回(2019年12月号)までは、炭素鋼や合金鋼などの「鉄鋼材料」について解説しました。今回からは鉄鋼以外の金属である「非鉄金属材料」の特徴や選択の際のチェックポイントなどを紹介します。まずは、非鉄金属材料の代表選手、アルミニウム(Al)です。
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ハイテン・合金鋼の強度は熱処理で向上、実施しないと炭素鋼並み
第9回
前回は、炭素鋼にクロム(Cr)やニッケル(Ni)などを添加した合金鋼の中で、さびにくく汚れにくいという特徴を持ち、最も身近で使われる「ステンレス鋼」について解説しました。
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さびにくいはずのステンレス鋼、「もらいさび」はなぜ発生するか
第8回
これまで説明してきたように、鉄鋼材料(鋼)は大きく炭素鋼と合金鋼に分類できます。前回(2019年10月号)は炭素鋼について紹介しましたので、今回は合金鋼について解説します。