全3537文字

古い規格のWi-Fiに要注意

 ネット接続が遅く感じた場合、可能であれば有線LAN接続も試してみよう。有線LANは速くWi-Fiが遅いなら、Wi-Fiが原因となっている可能性がある。今使っているWi-Fi機器が対応している規格を確認してみよう。

 Wi-Fiは親機と子機の一方が古い規格しか利用できない場合は、古い規格で接続されてしまい思うような速度が出ない。

 例えば旧世代のWi-Fi 4(IEEE 802.11n)のWi-Fiルーターを使っている場合は、Wi-Fi 5(IEEE 802.11ac)や、一部機種が搭載する最新規格のWi-Fi 6(IEEE 802.11ax)に対応しているパソコンやスマホで接続してもWi-Fi 4の速度になる。

 この場合はWi-Fi 5かWi-Fi 6に対応したWi-Fiルーターを導入すれば、速度の向上が見込める。パソコン側の規格が古い場合は、Wi-Fi 5かWi-Fi 6に対応したUSB接続の子機を用意すればよい。

 まずはWi-Fiルーターとパソコン、スマホなどWi-Fiを使っているすべての機器について、製品仕様表を見て対応規格を確認する。パソコンは、底面のラベルに記載されている場合もある。

 それが難しい場合は、Wi-Fiに接続中にWindows 10の「設定」の「ネットワークとインターネット」にある「Wi-Fi」を開き、「ハードウェアのプロパティ」をクリックして「プロトコル」の項目を見てみよう。ここで現在接続しているWi-Fiの規格が分かる。「Wi-Fi 4(802.11n)」や「802.11g」なら、Wi-Fi 5やWi-Fi 6対応のWi-Fiルーターや子機の購入を検討したほうがよい。

「ハードウェアのプロパティ」の「プロトコル」で現在利用しているWi-Fiの規格が分かる
「ハードウェアのプロパティ」の「プロトコル」で現在利用しているWi-Fiの規格が分かる
[画像のクリックで拡大表示]

 Wi-Fiルーターは「ブリッジ接続」という接続方法であれば、簡単に既存ネットワークにつなげられる。最近のWi-Fiルーターの中には、動作モードを接続状況に応じてルーターまたはブリッジに自動的に切り替えられるものがある。これらを使う場合は既存のネットワークに有線LANで接続し、そのあとパソコンやスマホで新しいルーターのESSIDと暗号キーを設定し接続するだけでよい。

 現在はWi-Fi 6に対応するパソコンやスマホが登場しており、ルーターも増えている。ただWi-Fi 6対応ルーターはWi-Fi 5対応ルーターより高価だ。手元にWi-Fi 6に対応するパソコンやスマホがなければ、Wi-Fi 5対応ルーターを選ぶのもよいだろう。

田代 祥吾(たしろ しょうご)
フリーランスライター
PC周辺機器メーカーから日経WinPC編集部を経て、現在はフリーランスライターとして活動。日経PC21や日経パソコンなどで記事を執筆している。得意ジャンルはPCやスマートフォン、自動車、アキバ系サブカルチャーなど。