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 ビデオ会議や画面共有などの機能を備えるWeb会議ツールはテレワークでの協調作業に不可欠だ。ビジネス利用に向く主要なWeb会議ツールを取り上げ、特徴的な機能や便利な使い方を紹介する。今回は米マイクロソフト(Microsoft)の「Microsoft Teams」を取り上げる。Teamsはマイクロソフトのクラウド型オフィススイート「Microsoft 365(旧称Office 365)」に含まれるWeb会議ツールだ。

 Teamsは2017年3月に登場した。もともと、組織内でメッセージを共有するビジネスチャットツールの色合いが濃かった。マイクロソフトは当時、同分野で急伸していた米スラック・テクノロジーズ(Slack Technologies)の「Slack」に対抗する必要に迫られていた。

 マイクロソフトは音声・映像会議ツールの「Skype(スカイプ)」を持っている。TeamsはSkypeとの融合を掲げるようになり、ビジネスチャット機能に加えてWeb会議機能を強化してきた。

 Microsoft 365を契約している企業はもともとTeamsを利用できたが、使っていない企業も多かったかもしれない。コロナ禍でテレワーク拡大の必要に迫られ、急速に脚光を浴びた面がある。

会議時間無制限の無料版も

Microsoft Teamsの料金体系
プランTeams無料版Microsoft 365 Business Basic Microsoft 365 Business Standard
価格(税別)無料1ユーザー当たり月額540円
(年間契約の場合)
(2020年6月30日までは
最初の6カ月間無料のキャンペーン実施中)
1ユーザー当たり月額1360円
(年間契約の場合)
会議参加者250人まで250人まで250人まで
会議時間制限なし制限なし制限なし
付加機能録画・録音、ユーザー管理、
オンラインストレージ(OneDrive)など
デスクトップ版のWord、Excel、PowerPointなど
(出所:日本マイクロソフトの資料を基に日経クロステック作成)

 Teamsには無料版がある。これはZoomやWebex、Google Meetなどの他社ツールと同様だ。

 Teams無料版は会議時間や参加者数の制限がない。画面共有や挙手機能(発言したい人が意思表示する機能)、バーチャル背景などは無料版でも使える。一方で、録画・録音機能が使えないなどの制約がある。

 Teams有料版は単体では販売しておらず、Microsoft 365として購入するしかない。最も安い「Microsoft 365 Business Basic」は1ユーザー当たり月額540円(税別)である。有料版ではWordやExcel、PowerPointのWebアプリケーション版、会議を録画・録音して配信する「Stream」、オンラインストレージの「OneDrive」、ユーザー管理機能などが使える。

 上位プランの「Microsoft 365 Business Standard」では、WordやExcel、PowerPointなどのデスクトップ版アプリも使える。Microsoft 365には他にも中小企業向け、大企業向け、教育機関向けなどの多様な料金プランがあるが、それらに含まれるTeamsの機能はほぼ同じだ。

 Microsoft 365 Business Basicは2020年6月30日までの期間限定で6カ月間無料のキャンペーンを実施している。さらに上位の「Microsoft 365 Business Premium」などのプランは、常時1カ月間無料の試用版がある。これらでもTeamsを利用できるのでうまく活用したい。