
新型コロナ対策で医療現場でのAI活用が急拡大している。
未知のウイルスに対する知見をいち早く共有し、感染リスクの少ない環境で患者をトリアージし、人間とAIが分業することで治療や開発の効率化と質の向上を図るのが狙いだ。
医療現場のAI活用は長くその必要性が叫ばれていたが、新型コロナ禍で一気に進み出した。
画像診断支援、問診、創薬の場でそれぞれ進むAI活用の現状と課題を探る。
新型コロナ対策で医療現場でのAI活用が急拡大している。
未知のウイルスに対する知見をいち早く共有し、感染リスクの少ない環境で患者をトリアージし、人間とAIが分業することで治療や開発の効率化と質の向上を図るのが狙いだ。
医療現場のAI活用は長くその必要性が叫ばれていたが、新型コロナ禍で一気に進み出した。
画像診断支援、問診、創薬の場でそれぞれ進むAI活用の現状と課題を探る。
AI(人工知能)を活用して新型コロナウイルス対策につなげる取り組みは米国でも広がっている。米Amazon Web Services(AWS)は科学者や研究者向けに各国の学術論文や研究データを自然言語で検索できるサービスを提供。新型コロナを機に医療セクターへの関与をより強めていく考えだ。
新型コロナウイルス感染症対策を契機に、人工知能(AI)などのITを用いた創薬プロセスが一気に加速しそうだ。ビッグデータの活用が浸透し、深層学習などのアルゴリズムも進歩した。それを支える計算機の性能も高まった。「AI創薬」が一気に花開こうとしている。
新型コロナウイルスの院内感染を防止する目的で、患者が自分のスマホなどで問診を受けられる「AI(人工知能)問診」が注目を集めている。コロナ禍で負担が増えている医療機関の業務の一部をAIが肩代わりし、医療従事者の負担軽減を目指すサービスも登場した。
日本医師会と日本ユニシス、日立製作所、日本IBMの4者は2020年6月10日、内閣府の研究開発事業「AIホスピタルによる高度診断・治療システム」の社会実装のためのプロジェクトに取り組むと発表した。医療機関や民間の検診センター、保険会社などが利用できる医療AIアプリのプラットフォームを構築する。
新型コロナウイルス対策を契機に、人工知能(AI)を使った画像診断支援ソフトの医療現場への導入が進みそうだ。医師が画像診断で利用するPACS(医療用画像管理システム)や読影ビューアーのメーカーが新型コロナ対策でソフト開発を加速、普及を後押ししている。
新型コロナウイルス対策として、人工知能(AI)を使って肺のコンピューター断層撮影装置(CT)画像を解析するシステムが注目を集めている。厚生労働省は2020年6月3日、新型コロナに関係する医療機器として、AIを用いた肺画像解析プログラムの製造販売を承認した。CESデカルトの商品である。