企業は競争力維持のため、デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)を積極的に進める必要がある。本特集では「DXの実現には何が必要なのか?」という基本から整理し、DXのグランドデザインの描き方、時流に応じた開発手法、重要な先端技術、レガシーシステムへの対応術、人材・組織のマネジメント方法などを解説する。

DXを支えるITアーキテクチャー構築法
目次
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「面談当日に内定」も、人気のDX人材を集める方法
DXを実行するには、情報システムとそのアーキテクチャーだけでなく、システムを動かす人々も重要だ。今回は、DXに必要な人材(デジタル人材)とはどんな人々なのかを見ていこう。デジタル人材の育成・獲得方法についても詳しく紹介する。
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「社長直下」は有効か?DXアーキテクチャー担当部署設置の4パターン
デジタルアーキテクチャー・デザイン機能をどの部署に置くか判断する事は、実は経営の重要な役割だ。自社に合った場所に設置できるかどうかが、DXの成否も分ける。想定される設置形態4種類から、自社に適したものを選ぼう。
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DXを成功させるのは「人」、組織に求められる5つの機能とは
DXを実行する際は、ITシステムを構築するための論理的なデジタルアーキテクチャーだけでなく、実際にそれを企画・開発・運用する人々も重要である。そこで今回は、デジタルアーキテクチャーを実現する組織・人材にどういった要件が求められるかを見ていこう。
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「塩漬け」するものはこう決める、レガシーシステムの採点方法
どんな手法でレガシー刷新すべきかは、システムの種類、ビジネスの状況、刷新目的、制約事項などの条件で変わる。複数の刷新種類の中から自社に合った手法を選定する手順を詳しく解説する。
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最適なやり方は目的で選ぶ、DXのためのレガシーシステム刷新5つの手法
レガシーシステムの課題に対処するための5つの手法を紹介する。レガシー刷新手法は、刷新の目的や許容できる変更範囲、掛けられる予算・要員によって変わってくる。自社システムに合った方法を選択しよう。
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COBOLじゃなくても負の遺産に、DXを阻む「オープンレガシー」の課題を整理
DXを進めようとする多くの企業にとって壁となるのがレガシーシステムだ。今回は、企業がしばしば遭遇するレガシーシステムのよくある課題について整理していこう。課題を踏まえておくと、レガシーシステム刷新にどう取り組むべきかの手順も分かりやすくなる。
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DXを支えるアジャイルとDevOps、開発プロセス自動化の基本を理解
DXのためにアジャイル開発とDevOpsを採用する際、企業はどんなところに気を付ければよいのか。「開発プロセス」の観点から、導入の勘所を探る。実際に開発に入った後、どのようなプロセスで作業を進めるべきかを整理する。
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アジャイル開発とDevOps、成功のために必要な「3つの役割」
エンタープライズシステムにアジャイル開発やDevOpsを導入する際の注意点を、「システム分割の粒度」や「組織編成」の観点から整理する。
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「早く開発したい」だけでは危険、アジャイル開発とDevOpsの導入が難しい理由
「アジャイル開発」と「DevOps」は、スピードやアジリティーを重視するDXのシステム開発現場に適した開発手法だ。この2つの手法の課題とその対策を整理し、企業が効果的に活用するためのエッセンスを紹介する。
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熟練者の技も遠隔で伝授、5Gを生かす4種の利用シナリオ
2020年から国内サービスが始まった5Gは、企業のDX基盤の一部として活用が見込まれている。実際に5Gの導入を検討した企業の例を踏まえ、5Gの有効な活用シーンを具体的に見ていこう。
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5Gの有望なユースケースはこれだ、AIと高画質映像の組み合わせでできること
最新モバイルブロードバンド規格として注目されている5Gは、現実世界とデジタル領域を高速につなぐ無線のインターフェースとして、DXでも活用できると期待されている。5Gの「高速・大容量」な通信速度に注目しつつ、そのユースケースを探る。
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技術特性だけじゃない、5Gを活用したい企業が知っておくべきこと
2020年からサービスが始まった「5G」。いずれはDXを支える基盤の1つとなることが期待されている。ただし、現状ではエリア範囲が狭いこともあり、その実力が分かりにくい。論理上の技術仕様と日本における現実的なインフラ展開の両面から、企業が5G活用を目指す際の注意点を見ていこう。
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データ活用基盤のアーキテクチャーを図解、8階層で機能を整理する
DXに欠かせないデータ活用基盤を構築する際は、「Think Big, Start Small」の思想が重要である。小さく始めて、自社に適した基盤を段階的に構築していくアプローチが望ましい。では具体的にどうしたらいいのか。データ活用基盤を構築する際のプロジェクトの進め方を解説する。
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小さな成功体験の積み重ね、本当に使えるデータ活用基盤を作る秘訣
DXを推進する企業が増えるに連れ、データ分析を支えるデータ活用基盤のニーズが高まってきた。今回はデータ分析基盤によくある課題を振り返りつつ、その解決策を5つのポイントにまとめる。
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作ったのに使われない、データ活用基盤をめぐる6つの課題
DXを推進する企業が増えるにつれ、デジタル技術を活用した新しいビジネスやサービスの開発が活発化している。それに伴い、全社的なデータ活用と分析のニーズが高まってきた。データ分析を高度化するプラットフォームである「データ活用基盤」について、企業でよくある課題を整理していく。
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コストを抑えて効果を上げる、ゼロトラストは「未来起点」で検討すべし
ゼロトラストセキュリティーの導入を考える企業にとって整備の対象となる要素には、「ユーザー認証とアプリケーションのアクセス認可」「インターネット中心の接続環境」「安全なモバイルデバイス活用」「ログの取得分析と可視化」などがある。こうした要素を企業の情報システムに組み込むには、どんな手順が必要なのだろ…
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ゼロトラストを自社導入するには?製品選びで検討すべき4項目
クラウドの採用やリモートワークが一般化するにつれ、「ゼロトラストセキュリティー」が注目を集めるようになってきた。今回は大きく4項目に焦点を絞って、企業の情報システムにゼロトラストを組み込む際に、製品やソリューションを選ぶポイントを見ていこう。
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境界防御はもう限界、「すべてを疑う」ゼロトラストが必要なワケ
クラウドサービスの一般化やリモートワークの普及を受け、インターネットと社内ネットワークの境界を守るセキュリティー対策の限界が見えてきた。そこで注目されているのが「ゼロトラストセキュリティー」と呼ばれるコンセプトだ。「何も信用せず、全ての通信を疑う」思想、ゼロトラストの特徴や導入手法を解説する。
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インフラだけ乗り換えてもダメ、「クラウドネーティブ」の重要性と注意点
DXを推進する際、クラウドサービスの活用は今や必須といえる。既存のオンプレミスのシステムをクラウドに移行する場合、単純にインフラ部分だけを乗り換えるのではうまくいかない。インフラ上で動作するアプリケーションも、クラウドに適した「クラウドネーティブ」な設計にしておく必要がある。
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社内説得やコスト削減に苦戦、クラウドの「課題あるある」と乗り越え方
DX時代の情報システムに必要な「アジリティー、スピード」を獲得するために欠かせないのが「クラウドサービス」。今回は全社の情報システムにクラウドを導入する際のポイントを見ていこう。