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あいまいなままでもスケジュールを作れる

 最後に、この枠組みを使ったスケジュール例をご紹介します。下図をご覧ください。

「①方針レベル」のスケジュール例
「①方針レベル」のスケジュール例
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 必ずしも矢羽の長さは実際の期間(●カ月間)に合わせる必要はありません。例えば実際は3カ月かかるプロセスと5カ月かかるプロセスの矢羽の長さは、3対5でなくて構いません。WBSのように、実際の所要期間に合致するように矢羽の長さを調整する必要はないのです。あくまで「どのようなプロセスが発生し、それはいつごろ終わる予定か」が分かればよいのです。

 またこの例では、「改善計画準備」について矢羽を2つに分けて記載しています。期間が長くなったり、1つのプロセスの内容が大きかったりする場合には、このように記載することもできます。

 「トライアル実行」の矢羽の右上には丸い図形を配置していません。どの程度の期間が必要か分からないあいまいな予定の場合には、このようにあえて期日を示さないという方法もあります。プロセスの期日をあいまいにしたままでも、見栄えがよい資料として説明できるのもこの枠組みの特徴です。

 スケジュールを資料に入れて報告しなくてはならないときは、ぜひこれら3つを使い分けてみてください。

小早川 鳳明
企業再建プロフェッショナル(Pioedge/パイオエッジ 代表)
外資系コンサルティング会社を経て、現在は国内・海外企業の経営再建や経営改革、企業買収業務に従事。グローバル製造業、化学メーカー、全国小売りチェーン、高級アパレルブランドにて、事業戦略策定・実行、クロスボーダーM&A、PMI、社内体制構築、新規事業立ち上げなどのプロジェクト統括を担当する。累計10万人以上の従業員に関わる経営改革を実施。 外資系コンサルティング会社では、研修トレーナーとして現役コンサルタントに対してコンサルティングテクニックを解説する経験を有する。著書に、実際の企業決算数値を基に、MECE・ロジックツリー・フェルミ推定を使ったビジネス数字の見せ方を解説する『世界のトップコンサルが使う 秒速で人が動く数字活用術』、グローバル大企業メーカーのリアルな経営改革と企業買収の現場を描いた『ハーバード・MIT・海外トップMBA出身者が実践する 日本人が知らないプロリーダー論』(ともにPHP研究所)がある。