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 新型コロナウイルス感染症がまん延する中で、オフィス家具大手が安全なオフィスを構築するための具体策を提示した。オカムラが2020年5月12日に発表した提言「アフターコロナにむけたワークプレイス戦略」をひもといてみよう。コロナ対策とは別の目的で開発が進んできた既存技術の活用が有効であるとするなど、アフターコロナの新たなオフィスへのヒントが詰まっている。

 提言では、働く場所を安全に保つための対策を5項目に分類して紹介した。(1)距離・位置を保つ、(2)仕切る、(3)接触を減らす、(4)清潔を保つ、(5)運用・ルールの対策だ。

 「距離・位置を保つ」に関する項目では、例えば、座席を間引いて隣席と距離を確保する措置や、座る向きを変えて対面を避ける措置などを挙げた。出入り口やメインの通路を一方通行にして、人同士がすれ違わないようにする対策も示した。IoT(インターネット・オブ・シングズ)技術の活用も有効だ。位置情報検知システムによって各執務者の滞在場所を把握し、密集や密接を避ける。

オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。もともと対面で並んでいた座席を窓へ向くようにした(写真:安川 千秋)
オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。もともと対面で並んでいた座席を窓へ向くようにした(写真:安川 千秋)
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 「仕切る」対策は、執務者同士で十分な距離を確保できない場所での適用が有効だ。机や床の上にパネルを設置して、執務者の飛沫飛散を防ぐ。他にも、執務者1人が集中して作業できるブースを設置すれば、Web会議や電話時の飛沫飛散防止に役立つ。

オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。机の上にパネルを設置するほか、使用しない席にカバーをかぶせて座席数を減らしている。オカムラによると、2020年5月中旬以降、飛沫飛散を防止するパネルの引き合いがあり、数万枚を受注している(写真:安川 千秋)
オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。机の上にパネルを設置するほか、使用しない席にカバーをかぶせて座席数を減らしている。オカムラによると、2020年5月中旬以降、飛沫飛散を防止するパネルの引き合いがあり、数万枚を受注している(写真:安川 千秋)
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 「接触を減らす」に関する項目として、例えば、入退室管理に顔認証システムを採用したり、自動ドアを設置したりする対応を挙げた。また、共用の収納庫などへの接触を減らすためにペーパーレスを徹底する対策も示した。

 提言の5項目のうち、「清潔を保つ」に関する項目では、清掃の徹底や抗菌・滅菌などの機能性建材の使用、換気の徹底を挙げた。「運用・ルールの対策」ではオフィスの出社を抑制したり、執務者の利用場所を限定・特定したりする運用を示した。

 執務者の利用する座席を予約する方法は「ホテリング」と呼ばれる。フリーアドレスのオフィス内で感染者が出た場合に、その人が利用した座席を特定できるメリットがある。執務者が出社前にオフィスの混雑状況を把握できるのも特徴だ。オフィスが混み合っている時間帯を避けて出社するために役立つ。

オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。写真左にあるパネルで丸印が付いている席だけを使用できる。使用可能座席をあらかじめ決めて、出社する人が座席を予約するシステムを導入している(写真:安川 千秋)
オカムラのオフィスの様子。2020年6月18日に撮影した。写真左にあるパネルで丸印が付いている席だけを使用できる。使用可能座席をあらかじめ決めて、出社する人が座席を予約するシステムを導入している(写真:安川 千秋)
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