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 新型コロナの感染が拡大して以降、顔認証と検温を同時に行うシステムを提供する企業が次々と登場している。AI(人工知能)画像認証を手掛けるベンチャー企業や、セキュリティーゲートの販売会社など様々だ。アイリスオーヤマも参入した。

 複数人を同時に顔認証・検温することで違いを出しているのは、画像処理技術を手掛けるザインエレクトロニクスとその関連会社のキャセイ・トライテック(横浜市)だ。キャセイ・トライテックの中原隆志代表取締役は「サーマルカメラにAI検温や顔認証を組み合わせることで全く新しい市場が生まれた。まさに破壊的イノベーションだ」と位置づける。中国の依図科技(イートゥ)が開発したシステムを日本向けにカスタマイズして提供する。

 キャセイ・トライテックは、2020年2月以降相次いで3種のシステムを発売した。最初に発売したのは、最大16人を同時に顔認証・検温する「ホール型AI顔認証検温ソリューション」だ。カメラとは別に、一定の温度を発する恒温発生装置を設置する。この温度を基準として、複数人の検温を同時に実施する。2~5mの離れた距離でも検温の誤差を±0.3度以内に納めた。マスク着用の有無を識別して、アラートを出せる。

16人同時にAI顔認証と検温ができるホール型のカメラとディスプレー(右)。カメラが撮影するエリア内に恒温発生装置(左)を設置する。販売価格は税抜き298万円から(写真:日経クロステック)
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16人同時にAI顔認証と検温ができるホール型のカメラとディスプレー(右)。カメラが撮影するエリア内に恒温発生装置(左)を設置する。販売価格は税抜き298万円から(写真:日経クロステック)
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16人同時にAI顔認証と検温ができるホール型のカメラとディスプレー(右)。カメラが撮影するエリア内に恒温発生装置(左)を設置する。販売価格は税抜き298万円から(写真:日経クロステック)

 都内のオフィスビルのエントランスホールに導入した実績がある。ただし、AI検温を同時に複数人実施するのが目的で、社員の顔認証には活用していない。発熱者がいた場合、顔写真の記録は残っているので、管理者が追跡できる。

 4月には、オフィスのセキュリティーゲートで一人ひとり、顔認証と検温を実施する場合に用いるゲート型を販売した。こちらは、デバイスに顔を近づけることで検温の誤差を±0.3度に収めている。

1人に対応するゲート型。コンパクトな端末でオフィスのセキュリティーゲートに対応する。販売価格は税抜き29万8000円から(写真:日経クロステック)
1人に対応するゲート型。コンパクトな端末でオフィスのセキュリティーゲートに対応する。販売価格は税抜き29万8000円から(写真:日経クロステック)
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