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 サッポロホールディングス(HD)は、新型コロナウイルス禍で在宅勤務を導入するとともに、柔軟な働き方ができるように本社オフィスをリニューアルすることで働き方改革を推進している。オフィスのリニューアルはコロナ禍を踏まえた取り組みではなく、2020年に開催を予定していた東京五輪を見据えての改修だった。

恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)内にあるサッポロホールディングスの本社(写真:安川 千秋)
恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)内にあるサッポロホールディングスの本社(写真:安川 千秋)
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 同社は19年4月~20年7月に恵比寿ガーデンプレイス(東京・渋谷)内にある本社オフィスをリニューアルした。この時期にリニューアルしたのは、20年夏に予定していた東京五輪の開催期間中に在宅勤務が増える状況を見据えて、その働き方に対応する体制を整備する必要があったからだ。本社の周辺には国立競技場や国立代々木競技場などの五輪開催施設があり、当初の開催期間中に本社が使えるかどうかが不透明だった。

 同社は、東京五輪の開催時期に合わせて、働く場所を選ばない柔軟な働き方を浸透させる準備を進めていた。テレワークできるように社内制度を整備したり、19年7~8月に2週間のテレワーク推奨期間を設けて多くの社員がテレワークを経験するようにしたりした。

 ソフト面の取り組みに加えて、オフィスのフリーアドレスの導入や固定電話の廃止などハード面の取り組みを実施して、働き方改革を仕上げる想定をしていた。

 リニューアルでは、例えば執務用のスペースと別に、集中して作業するためのスペースを窓際に設けた。サッポロHDで人事や総務、ITを担当する福原真弓取締役は、「社員によって集中できる場所は違う。社員には、成果を出すために自分なりのやり方を選んでほしい。オフィスは、働く場所の受け皿の1つだと考えた」と話す。

リニューアルしたオフィスの様子。窓際に集中して作業するスペースを設けた(写真:安川 千秋)
リニューアルしたオフィスの様子。窓際に集中して作業するスペースを設けた(写真:安川 千秋)
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 「柔軟な働き方を目指す上で、出社するからこそできる働き方をしたいと考えていた」。福原取締役はこう話す。オフィスでしか図れないコミュニケーションを最大化させる仕掛けとして、会議室をガラス張りにして外から会議の様子が分かるようにした。社員が行き交う吹き抜け沿いの動線に、少人数のコミュニケーションスペースを設けた。

会議室をガラス張りにして、外から会議の様子が分かるようにした(写真:安川 千秋)
会議室をガラス張りにして、外から会議の様子が分かるようにした(写真:安川 千秋)
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吹き抜け周りにコミュニケーションスペースを設けた(写真:安川 千秋)
吹き抜け周りにコミュニケーションスペースを設けた(写真:安川 千秋)
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コミュニケーションスペースの様子。写真左側に吹き抜けがある(写真:安川 千秋)
コミュニケーションスペースの様子。写真左側に吹き抜けがある(写真:安川 千秋)
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