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 2020年9月末、電子決済サービスを展開するPayPay(東京・千代田)は本社オフィスを神谷町トラストタワーのWeWorkに移転した(登記上の本社は千代田区)。同社とWeWork Japan(東京・港)との共同設計で、WeWorkが全面的なカスタマイズを施した全国初の事例である。移転に当たっては、新型コロナウイルスによる働き方の変化でレイアウトを大きく変更した。

PayPayは新オフィスを神谷町トラストタワーのWeWorkに移転した。写真は同フロアのWeWorkが提供するコミュニティーエリア(写真:日経クロステック)
PayPayは新オフィスを神谷町トラストタワーのWeWorkに移転した。写真は同フロアのWeWorkが提供するコミュニティーエリア(写真:日経クロステック)
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 「オフィスのあり方を『チームワークによる新しい価値を創出する場所、従業員のエンゲージメント(愛着心や思い入れ)を高める場所』として再定義した」

 PayPayの中山一郎代表取締役社長執行役員CEO(最高経営責任者)はこうコメントする。移転に伴ってオフィスの役割を考え直し、新しい働き方に対応する。

 移転計画が持ち上がったのは新型コロナが流行する前だった。それまでは東京・虎ノ門のWeWorkに入居していた。旧オフィスはフロアが6層に分かれており、上下の移動が生産性を下げていた。同社でコーポレート統括本部経営推進本部本部長を務める走出雅紀CFO(最高財務責任者)は「1フロアに集約することを狙って、新しいWeWorkの拠点への移転を決めた」と振り返る。事業の急成長によって、従業員数は右上がりが続く。なるべくフロア面積の広いオフィスが必要だった。

 神谷町トラストタワーの1フロア+4分の1フロアを押さえ、WeWorkとオフィスデザインを進めていた。虎ノ門と同じく、全員分の固定席が備わった島型のレイアウトだった。

 そんな時期に、新型コロナの大流行が起こった。