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 テレワークの広がりによって、チャットをはじめとする短文の文字コミュニケーションが増えました。これまで以上に他人の文章を見る機会があり、「人によって文章の書き方にばらつきがある」ことに改めて気づく人が多いようです。

 筆者は「どうしたら文章力を上げられるでしょうか」という相談を受けることが増えています。短くても正しく伝わり、感じが良い文章が書けるようになりたいという要望も増えています。

 本当に文章力を身につけ、自転車に乗るように無意識にスイスイと上手な文章を書けるようになるには、半年ほどかかります。しかし、誰にでもすぐに実践できる即効テクニックもいくつかあります。今回は4つ紹介しましょう。

小さい「っ」を使わない

 1つ目は、小さい「っ」をできるだけ使わないというテクニックです。

 新入社員研修で「あっち」「こっち」ではなく「あちら」「こちら」を使いましょう、と教えている会社があります。小さい「っ」は稚拙な印象を与えてしまうことがあるからです。もちろんゼロにはできませんが、信頼性が重視されるビジネスでは「っ」はあまり使わないほうがよいでしょう。

 例えば、「私が、データの保存を行った」「私がプレゼンテーションを行った」という文章は、「行った」の部分に小さい「っ」を利用しています。この「っ」を使わずに文章を組み立てることはできないでしょうか。「行った」の代わりに「担当した」とすればよいのです。

 このように、常に言い換えの表現がないか意識するようにしてみましょう。すると、文章に徐々に変化が表れてくるでしょう。

文末表現を統一する

 次のテクニックは、文末表現の統一です。ビジネス文書で広く使われる文末表現には「です。ます。」「である。だ。」「でございます。」があります。「です。ます。」を敬体、「である。だ。」を常体、「でございます。」と特別敬体といいます。

 異なる表現が混ざっている文章は、稚拙な印象を与えます。特に、敬体である「です。ます。」と特別敬体である「でございます」の混在はよく見かけます。書き手もこれらの違いに気づいていないと考えられます。

 文末表現について知識のある人が読むと、「あ、混在している」とすぐに気づきます。文章そのものや、書き手に対する信頼低下につながります。意識さえすれば難しいことではありませんから、文末表現は統一するようにしましょう。

重複表現を避ける

 3つ目のテクニックは、「重複表現を避ける」です。重複表現というと「馬から落ちて落馬して」という文章を思い浮かべる人も多いでしょう。「重ね言葉」「二重表現」ともいいます。重複表現を使うと、読み手はくどく感じます。

 例えば、以下の文章はどうでしょう。

サマリーとは要約を記述したものをサマリーといいます。