さながら既存体制に反旗を翻す革命運動か――。「5G」(第5世代移動通信システム)導入が進む世界の通信機器市場で今、そんな機運が盛り上がっている。それが「Open RAN」だ。中国の華為技術(ファーウェイ)やスウェーデンのEricsson(エリクソン)といった通信機器大手の囲い込み戦略に反旗を翻し、さまざまな基地局製品をオープンに組み合わせられるようにする取り組みだ。Open RANは寡占が進む基地局市場のゲームチェンジャーになるか。