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 IT企業に務める筆者が、コロナ禍による在宅勤務を始めたことで経験する羽目になった「在宅ショック」。前回から、どん底期からの回復に向かう「復活期」にどのような取り組みをしたかをお話ししています。

 まず、そもそも「在宅ショック」とは何か、そこから「復活」するとはどういうことかを明らかにした上で、復活のために必要な「構成要素」を仮決めしていきました。ここでいう構成要素とは、仕事や生活に関して筆者が重要だと考えている行動を指します。在宅勤務後に目指す新たな構成要素として、「仕事」のほかに「テレビによる映画鑑賞」「飲酒」「読書」「音楽鑑賞」「新規事業への取り組みの推進」などをリストアップしました。

 在宅ショックから復活するために、これらの構成要素をやみくもに実現するのは効果的ではありません。仕事と同様にPDCAサイクルを回して、どれが奏功するのかを見極めつつ取り組む必要があります。筆者は以下の手順で進めました。

A)アクションプランの作成
B)優先順位付け
C)実施
D)検証
E)構成要素候補リストの見直し(内容と順位の変更、新たな構成要素候補の追加)

※以下、C~Eを繰り返す

 今回はAからCまでを見ていきます。

(画像:123RF)
(画像:123RF)

A)アクションプランの作成

 新たな構成要素を実現するためのアクションプランを作成します。この段階で、最も適切なアクションは何か、少ない工数で早く実現するにはどんな方法がよいかを検討していきます。「仕事」を例に取りましょう。

 まず仕事に必要な項目それぞれについて、在宅勤務後の状態がどのようになっているのかを書き出します。

  • PC:ある
  • モニター:ない
  • デスク:ない(ちゃぶ台で代用)
  • チェア:ない(座布団)
  • 高速ネット:光回線によるインターネット(敷設は1カ月後)
  • 飲み物:ある(ミネラルウオーター)
  • 照明:ある(オフィスほどの照度はない)
  • 空調:ある
  • 会話(立ち話など):ない
  • 電話:ある
  • 会議(リアル):ない
  • 会議(ネット):ある
  • ランチ(店舗):自宅でのランチ
  • 当日の業務内容の確認:ない(従来は通勤時に頭の中で整理)

 アクションプランの候補になるのは、この中で「ない」としている項目です。まずは「自分がすぐに対応できるのはどれか」を考えました。それらは手っ取り早くプランを立てて実行に移せるからです。

 これに該当したのは「モニター」と「当日の業務内容の確認」です。モニターは、会社で使っているものを自宅に送ってもらうことで解決しました。当日の業務内容の確認は、従来は意識せずに通勤時に頭の中で行っていましたが、明示的に業務開始のタイミングでタスクとして実行する形にしました。