全5157文字
PR

苦戦するスバルとホンダ

 一方、スバルとホンダは苦戦した。スバルのフォレスターは、同社のADAS「アイサイト」を搭載。日立オートモティブシステムズ製のステレオカメラで、歩行者を検知する。街灯がある環境下における19年度の自動ブレーキ試験では満点に近い結果だったが、街灯がない環境下における同年度の試験では、得点が伸びなかった。

 スバルは20年後半に発売する新型ステーションワゴン「レヴォーグ」に、新たなADAS「新世代アイサイト」を搭載する。同システムのセンサーとして、改良型のステレオカメラにミリ波レーダーを追加する。これにより、自動ブレーキの夜間性能を高め、他社を追い上げる。

 ホンダの場合、アコードとN-BOX、N-WGNの3車種が、19年度のJNCAPの自動ブレーキ試験の対象になった。これらの3車種はいずれも、同社のADAS「Honda SENSING」を搭載する(図5)。

図5 ホンダの軽自動車「N-WGN」
図5 ホンダの軽自動車「N-WGN」
街灯がある環境下の試験では高得点を獲得したが、街灯がない環境下の試験では、同じセンサーを搭載するアコードやN-BOXよりも得点が伸びなかった。(撮影:日経Automotive)
[画像のクリックで拡大表示]

 同システムのセンサーとしては、夜間性能を高めたドイツ・ボッシュ(Bosch)製の単眼カメラとミリ波レーダーを使う。カメラとミリ波レーダーの仕様は、3車種で同じである。自動ハイビームを組み合わせて、街灯なしの夜間歩行者試験に挑んだ。

 ホンダの3車種もスバルのフォレスターと同様、街灯なしの試験では他社の自動ブレーキに大きく差を付けられた。また、同じ仕様のセンサーを搭載しながら、N-WGNの得点は特に伸びなかった。

 今回の結果についてホンダは、「試験時の環境条件や車両の状態によって、結果に差が生じる場合がある。3車種の点数にばらつきはあるが、衝突事故を防止したり衝突の被害を軽減したりすることに対しては有効だ。今後、夜間性能に限らず、認識や制御の熟成を図っていく」と説明する。