全5157文字
PR
厳しくなる夜間試験の条件

 JNCAPの街灯なし夜間の試験では車両のヘッドランプに、自動ハイビーム機能や前方の一定範囲を自動で遮光する高機能ヘッドランプ機能の搭載を認めた。これらの機能を搭載しない場合は、ヘッドランプをロービームに固定する。その上で、実際の事故環境を模擬した2つの試験シナリオを用いた。

 第1のシナリオは、障害物(以下、対向車)がない場合である(図A)。街灯がない直線道路を試験車両が走行し、対向車線側の斜め前方からダミー人形が5km/hの速度で横断する。試験車両の走行速度は、30~60km/hの範囲で5km/h、あるいは10km/hごとに増やす。

図A 対向車がない場合の試験シナリオ
図A 対向車がない場合の試験シナリオ
(出所:NASVA)
[画像のクリックで拡大表示]

 第2のシナリオは、対向車がある場合だ。対向車がない場合よりも、歩行者を見つけにくい(図B)。第1のシナリオと同様に、街灯がない直線道路を試験車両が走行し、対向車線に止まっている車両(対向車、ロービームを照射)の先から、ダミー人形が5km/hの速度で横断する。試験車両の速度は、40~50km/hの範囲で5km/h、あるいは10km/hごとに増やす。

図B 対向車(停止した状態)がある場合の試験シナリオ
図B 対向車(停止した状態)がある場合の試験シナリオ
(出所:NASVA)
[画像のクリックで拡大表示]

 スバルのフォレスターの場合、対向車がない場合(シナリオ1)は30km/hの車速でダミー人形との衝突を回避したが、35~50km/hの車速では衝突を回避できなかった。対向車がある場合(シナリオ2)は、40km/hと45km/hの車速で衝突を回避したが、50km/hの車速では回避できなかった。

 N-WGNの場合も、対向車がない場合は30km/hの車速でダミー人形との衝突を回避したが、35~50km/hの車速では衝突を回避できなかった。対向車がある場合は、40km/hと45km/hの車速で衝突を回避したが、50km/hの車速では回避できなかった。両車ともに衝突を回避できなかった場合が多かったため、得点を伸ばせなかった。