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スマホのブラウザーに機能不足・性能不足を感じる

 筆者はそう感じる理由を、Webブラウザーの利用環境が整っていないことではないかと考えている。常時接続が当たり前の時代となり、パソコンはキーボードを使って文書を作成している最中にブラウザーで情報を検索するという使い方が一般的になった。こうなると、どれだけキーボードが使いやすく入力環境が充実していても、ブラウザーの機能が少なかったり性能が低かったりすると効率が大きく下がってしまう。

 パソコン版のWebブラウザーはめざましい進化をとげている。タブを使って多くのページに並列でアクセスしながらWeb版のOfficeを使うといったことも可能で、ブラウザーだけで作業をこなせてしまう人もいるだろう。

 一方でスマホは、多くのアプリがリリースされている。アプリは特定のサービスに特化して作られているので汎用性はないが使いやすい。また起動してすぐ、サービスを利用できる。そのためスマホは、サービスをアプリから利用するのが一般的だ。そしてブラウザーは、パソコン版ほど高機能あるいは高性能であることが求められていない。

 例えば、筆者はキーボードを内蔵したクラムシエル型のAndroid端末である「Gemini PDA」を所有している。キータッチが素晴らしいしAndroidアプリも使えるのだが、内蔵ブラウザーのChromeに関しては機能不⾜を感じる。横画面表示でありながら、パソコン版のChromeのようにメニュー上部にタブが表示される機能がないため、画面の切り替えで作業効率が落ちてしまう。

Gemini PDAでChromeを使っているところ
Gemini PDAでChromeを使っているところ
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 韓国サムスン電⼦のスマホ「Galaxy S10」は、DeXという機能を使うと外付けディスプレーとキーボード、マウスを接続してパソコンのように使える。動作速度や画⾯の視認性も⼗分だ。DeX使⽤時はマルチウインドウで作業ができるのだが、それでもChromeはモバイル版をベースとしているため、パソコン版のChromeと同じように使おうとすると違和感を覚える。

Galaxy S10をDeXで使っている様子
Galaxy S10をDeXで使っている様子
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超小型パソコンだとアプリがほしくなる

 最近は超小型のノートパソコンが増えており、筆者もいくつか試してきた。中国Shenzhen GPD Technologyの「GPD Pocket」や「GPD MicroPC」などだ。フル機能のWindowsを搭載しており、パソコン版のChromeが快適に利用できる。

 しかし小型機器であればあるほど、スマホのような充実したアプリ環境を求めてしまう。フットワーク良くモバイルシーンでサービスを利用するには、スマホアプリのような手段は必須だ。Microsoft StoreでWindows用のアプリが提供されているが、ラインアップが少なく使い勝手はスマホアプリには及ばないと感じる。

6インチディスプレーを搭載するノートパソコン「GPD MicroPC」
6インチディスプレーを搭載するノートパソコン「GPD MicroPC」
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