せっかくの夏休みだが、新型コロナウイルス感染症対策の影響もあってなかなか出かけづらい状況が続きそうだ。そこで今回は、自宅で過ごす夏休みを楽しく、有意義にするツールを紹介していく。1万円から5万円という予算で買える、休みが明けても使えるアイテムを厳選した。ここでは6製品を紹介する。使い方がマッチすれば入手する価値は十分にあるはずなので、参考にしてみてほしい。
①10.2インチiPad~映画もゲームもお絵描きも
3万4800円から(税別、直販価格)
「夏休みは自宅で映画やビデオを鑑賞して過ごすつもりだ」という人が多いかもしれない。とはいえテレビを家族全員で使っている場合、長時間自分だけで使うのは気が引ける。
自宅での映画・ビデオ鑑賞であればスマホより大画面のタブレットをお薦めしたい。僕の一押しは米Apple(アップル)のiPadだ。最も安価な10.2インチiPadは税別3万4800円からという手ごろな価格で、性能も十分だ。ディスプレーがダイレクトボンディング(タッチセンサー搭載のガラス面と液晶に隙間がない作りのこと)ではないのが欠点だが、価格を考えれば妥協できる。
コンテンツを楽しむだけではなく、ゲームをプレーしたりそのほかのアプリを使ったりすることも可能だ。iPad用のアプリは充実していて、業務で使える表計算アプリもあるので、外付けキーボードを利用すればある程度の仕事もこなせる。アップル純正の「Smart Keyboard」はカバー兼用のキーボードだが、1万6800円(税別、直販価格)なので本体と合わせると予算を上回る。サードパーティーからより安価なキーボードが出ているので、自分に合ったものを探してみるといいだろう。
別売りのApple Pencilを入手すればお絵描きも可能だ。iPad向けの描画アプリは多数配布または販売されているので、気に入った1本を見つけて夏の絵日記をしたためるのに使うのもいいかもしれない。ちなみに10.2インチiPadに対応するのは第1世代のApple Pencilで、価格は1万800円(税別、直販価格)。最安モデルとの組み合わせなら税別価格で5万円に収まる。
②Fire HD 8 Plus~スマートディスプレーにもなる
ワイヤレス充電スタンドとセットで1万4980円から(税込み、直販価格)
米Amazon.com(アマゾン・ドット・コム)の「Fireタブレット」は、現在8インチモデルが2種類ある。「Fire HD 8」と「Fire HD 8 Plus」だ。僕のお薦めはFire HD 8 Plusのワイヤレス充電スタンドとのセットだ。Amazon.co.jpで1万4980円(税込み)からという価格で販売されている。
Fire HD 8 Plusは、Fire HD 8よりもメモリーの容量が多く、ワイヤレス充電に対応している点で異なる。ワイヤレス充電スタンド非対応のFire HD 8は9980円から、Fire HD 8 Plusのワイヤレス充電スタンドなしの本体のみなら1万1800円から(いずれも税込み、直販価格)とより安く買えるのだが、僕はFire HD 8 Plusとワイヤレス充電スタンドの使用をお勧めしたい。使わないときはスタンドへ置いておくだけで充電できるし、その状態でスマートディスプレーして使えるからである。いつでも音声アシスタントのAlexaに話しかけて色々と活用できるわけだ。
ワイヤレス充電スタンドなしでも「Showモード」にすればスマートディスプレーにできるが、充電器につなぎ、スタンドに立ててShowモードにするという手間がかかる。
ビデオ鑑賞が中心なら、Fire HD 8 Plusで十分だ。電子ブックを読むのにも最適なサイズで、カラーなのでマンガや図鑑などの閲覧にも向いている。