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 世界的に感染が拡大した新型コロナウイルスは、スマートフォン市場にも大きな影響を及ぼしていると報道されている。日本は2020年3月から5Gの商用サービスが始まったが、まだ5Gのサービスエリアは限定的で、5G端末もさほど売れていないようだ。

 5Gサービスを提供しているMVNO(仮想移動体通信事業者)はまだ極めて少なく、2020年上半期に発売されたSIMロックフリーのスマホは、ほとんどが4Gモデルだった。コロナの影響で発売が遅れる端末もあったが、ほぼ例年通りの機種数が発売された。

 上半期の大きなトピックは、ここ数年日本のSIMフリースマホ市場で販売台数シェア1位を維持している中国・華為技術(ファーウェイ、Huawei)が、米国政府からの制裁によりGoogle モバイル サービス(GMS)を搭載できなくなったことだろう。

 同社は2020年上半期に5機種のSIMフリースマホをリリースしたが、うち4機種はGMSに対応していない。この4機種は、ファーウェイが構築したファーウェイモバイルサービス(HMS)というプラットフォームに対応する仕様となっている。その使い勝手がユーザーにどのように評価されるかを見極めるには、まだ時間が必要だろう。

 ここでは、2020年1月~6月に日本で発売されたSIMフリースマホの中から、筆者が「買う価値あり!」と評価した5機種をランキング形式で紹介していこう。

第5位●HUAWEI Mate 30 Pro 5G~日本初のSIMフリー5Gスマホ

発売日:2020年3月28日(先行発売)
実売価格:12万8800円(税別)
約6.53インチの有機ELディスプレーを搭載。左右はほぼベゼルレスで「ホライゾンディスプレー」と呼ぶ
約6.53インチの有機ELディスプレーを搭載。左右はほぼベゼルレスで「ホライゾンディスプレー」と呼ぶ
(撮影:村元 正剛、以下同じ)
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 ファーウェイが日本で発売した最初の5G対応モデルで、日本で発売された最初のSIMフリーの5Gスマホでもある。ファーウェイはこの端末からGMSではなく、ファーウェイ独自のHMSを搭載し始めた。アプリは「AppGallery」という専用のアプリストアから入手するようになっている。

 HUAWEI Mate 30 Pro 5Gの魅力はディスプレーとカメラだ。ディスプレーは、側面に回り込むほどのカーブが施されており、正面からはベゼルが見えない。画面端をタップ&スワイプして音量を調整するなど、独自に操作性を採用している。

 ドイツのLeica Camera(ライカカメラ)が監修した4眼カメラは、メインカメラと超広角カメラはどちらも約4000万画素で、約800万画素の望遠カメラと連係して最大30倍ズームで撮影できる。さらに、画面に触れずにジェスチャーで画面をスクロールしたりスクリーンショットを撮ったりできる機能も備えている。

ライカ監修の4眼カメラは広角(約4000万画素)+超広角(約4000万画素)+望遠(約800万画素)+3D被写界深度カメラという構成
ライカ監修の4眼カメラは広角(約4000万画素)+超広角(約4000万画素)+望遠(約800万画素)+3D被写界深度カメラという構成
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 筆者はこの端末を購入したが、従来使っていた一部アプリが使えなくなるなど「Google Playストア」が使えなくなることによるデメリットも感じた。「AppGallery」のアプリがどこまで充実するのかなど、今後の動きを注視する必要はあるだろう。しかし、ディスプレーやカメラにおいて先進的な機能を備えている点や、いち早く5Gモデルを出した点を評価して5位に選出した。