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自宅にいながら参加できる「オンラインツアー」を体験してみた

 みなさんは最近「オンラインツアー」が注目されているのをご存じだろうか。Web会議ツールの「Zoom」などを使って、自宅にいながら現地でツアーに参加しているかのように観光地めぐりなどができるサービスである。

 例えば、旅行会社エイチ・アイ・エス(HIS)は海外オプショナルツアーのオンライン版を多数販売している。海外の現地ツアーを取り扱うベルトラも同様だ。

 米Airbnb(エアビーアンドビー)は以前から個人がホストとなる現地ツアーを提供しており、地元民が案内する街歩きや屋台料理食べ歩きなど、旅行会社のツアーにはなかなかない体験ができた。コロナ禍の現在、そのオンライン版を提供している。オリンピック・パラリンピック選手によるスポーツ講座、ミシュラン星獲得シェフによる料理教室などもある。

 香川県のバス会社である琴平バスは、オンラインバスツアーを提供している。予約後に旅のしおりと現地の料理が届き、当日は料理を食べつつバスツアーにバーチャルで参加するといった具合だ。

エイチ・アイ・エス(HIS)は海外オプショナルツアーのオンライン版を販売している
エイチ・アイ・エス(HIS)は海外オプショナルツアーのオンライン版を販売している
(出所:エイチ・アイ・エス)
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 筆者は実際に、HISが提供するオンラインツアーと、Airbnbが提供するオンラインツアーを体験してみた。

 HISのほうはインドのタージ・マハルを訪問するツアーに参加した。撮影済みの写真や動画を用いて、現地ガイドが説明してくれた。参加前は「YouTubeの動画を見るのと何が違うのだろうか」と疑問に思っていたが、現地ガイドと双方向でコミュニケーションを取れるのが想像していた以上に面白かった。参加者が筆者1人だけだったこともあり、プライベートツアー感覚で好きなタイミングで質問ができた。バーチャル観光ツアーは、いずれ訪れたい場所について理解を深めるのにぴったりだと思う。

 Airbnbのほうは、チェコのプラハ在住の人がプラハの旧市街とペストの歴史について解説してくれるツアーに参加した。参加者はオーストラリア、ハワイ、インド、日本からの7名で、互いに自己紹介したりクイズに回答したりと、主催者とだけではなくゲスト同士で交流できて楽しかった。筆者はこのとき数カ月ぶりに英語で話したのだが、思うように英語が出てこず焦ってしまった。Airbnbは英語で提供されるツアーが多い。バーチャルで観光しつつ英語を話す訓練にもなり、一石二鳥かもしれない。もちろん日本人が日本語で提供するオンラインツアーもあり、対応言語で絞って検索できる。

Go To トラベルキャンペーンとは

 最後に、2020年7月22日に開始された「Go To トラベルキャンペーン」について簡単に紹介しておこう。旅行代金の最大50%を国が支援するキャンペーンで、宿泊を伴う場合は1人1泊当たり2万円、日帰り旅行の場合は1人1万円が、給付額の上限となる。連泊や利用回数の制限はない。最大50%というが、35%が旅行代金の割引、15%は地域共通クーポンとして付与される。地域共通クーポンは9月以降に導入される予定であるため、2020年8月現在は最大35%の割引のみ受けられる。また、東京都民と東京都を目的地とする旅行はキャンペーンの対象外で、今後も対象外となる地域が出る可能性はある。

 キャンペーンを利用するには、旅行会社が発売するキャンペーン対象の旅行に申し込むのが最も簡単な方法だ。JTBなどの大手旅行会社や、楽天トラベルなどのオンライン旅行販売サイトはキャンペーン対象プランを販売している。ホテルや旅館など宿泊施設に直接予約を申し込む場合もキャンペーン対象となるが、その宿泊施設が「Go To トラベル」事業の参加登録認定を受ける必要がある。

 キャンペーンの詳細は「Go To トラベル」のWebサイト(https://goto.jata-net.or.jp/)で確認できる。

岡本 ゆかり(おかもと ゆかり)
筑波大学卒業後、日経BP社に入社。「日経クリック」「日経PC21」の編集部を経てフリーに。PCやスマートフォンなどの機器、Webサービスなどの活用術を得意分野とする。趣味はF1とWRC(世界ラリー選手権)の観戦。