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 前回は本連載の導入として、3Dプリンターの基本原理や造形プロセス、従来工法との違いや使い分けなどについて説明した。そこでも簡単に触れたが、3Dプリンターは断面形状を積み重ねるという手法を共通点としつつも、さまざまな種類の装置がある。使用できる材料、造形できる立体モデルの大きさ、実現できる精度、装置や材料の価格など千差万別である。

 今回は主要な造形方法について紹介するとともに、後工程として重要なサポート部の除去方法を造形方法ごとに説明する(図1)。造形方法によって、使える材料や実現できる形状、精度に違いが出てくる。目的の用途に合致した造形方法はどれなのか、それぞれの特徴を知っておくことは大切である。

* サポート部
3Dプリンターのように断面形状を積み重ねていくことで立体モデルを造形する手法(積層造形)において、立体モデル以外に造形した仮の部分。
図1 液槽光重合(光造形)法の3Dプリンターで造形した立体モデル
図1 液槽光重合(光造形)法の3Dプリンターで造形した立体モデル
サポート部を取り除く前の状態。下側の霜柱のような形状がサポート部である。(出所:ACSP)
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