システムに求められる機能が増え、開発に主に利用するプログラミング言語にも変化が生じている。新たな言語を習得しなければならないITエンジニアもいるだろう。では、ITエンジニアは自分のプログラミングスキルについて、どのように考えているのだろうか。日経クロステックで実施したアンケートの結果を見ていこう。
ベテランでも能力不足を実感
「あなたは業務を進める上で、プログラミング能力が不足していると感じるか」という問いに対する回答を見ると、「感じる」(31.4%)と回答したエンジニアが最も多い。続くのは「やや感じる」(28.8%)だった。合計すると、ITエンジニアの60.2%の人が自分のプログラミング能力に不足を感じている結果となった。
プログラミング能力不足と回答したエンジニアの割合は、過去2回の調査に比べて減少しているものの依然6割を超えるエンジニアが自分のプログラミング能力に不足を感じている。
アンケートに回答したITエンジニアは4割以上がプログラミング歴20年以上のベテランだ。プログラミング歴と能力不足と感じる割合を分析すると、プログラミング歴が長くなるほど能力不足を感じる割合が小さくなることが分かった。プログラミング歴が「1年未満」と回答したITエンジニアでは、能力不足を「感じる」「やや感じる」と答えた人のみだった。