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 自動車業界では昨今、電気自動車(EV)や自動運転というキーワードが注目を集めています。大手自動車メーカーが次々とEVの新型車を発表するだけでなく、ソニーがEVの試作車の走行デモを日本でお披露目するなど、各社の競争は日々激しさを増しています。

 本来であれば、トヨタ自動車も話題の1社となっているはずでした。2020年の夏に開催が予定されていた東京オリンピック・パラリンピックで、MaaS(Mobility as a Service)向け自動運転EV「e-Palette」の実用モデル第1弾をお披露目する予定だったからです。

 残念ながら、東京オリンピック・パラリンピックの開催が2021年夏に延期されたことから、e-Paletteの大々的なデビューも先送りになってしまいました。

 そこで今回は、e-Paletteに注目。なかでも、自動車の開発としては意外な仕組みが採用されていた点に焦点を当てます。

トヨタ自動車の自動運転の電気自動車「e-Palette」
トヨタ自動車の自動運転の電気自動車「e-Palette」
トヨタは2019年10月に開催された東京モーターショーで、東京オリンピック・パラリンピック仕様のe-Paletteを展示した(撮影:日経クロステック)
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 トヨタはe-Paletteに求める機能として、3つのキーワードに注目しました。それは、(1)開閉方式、(2)耐久性、(3)安全性、です。この3点を考慮してトヨタはドア開閉システムを選んだといいます。

 ここで問題です。3要素のうちの1つ「(1)開閉方式」において、e-Paletteでは次の3つのうちどの方式のドアを採用したでしょうか。

(a)トヨタの歴史的な旗艦モデルである初代クラウンのドアを踏襲し、中央部から左右にぱかっと開く「観音開きドア」

(b)トヨタのセラやマツダのAZ-1といった日本の乗用車でも採用実績がある、「跳ね上げ式ドア」(ガルウイングドア、バタフライドア、シザーズドアなど)

(c)無人運転鉄道「ゆりかもめ」が採用するドアと基本的に同じ仕組みである、左右にスライドして開く「両開きのスライドドア」