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 2021年から欧州では、自動車のCO2排出量を平均95g/km以下にする規制が始まります。この規制スタートを目前にして欧州では、電気自動車(EV)への熱気が高まりつつあります。ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン:VW)の「ID.4」、同Daimler(ダイムラー)の「メルセデスベンツ EQV」、フランス・グループPSAの「プジョー e-2008」など、2020年9月に入ってからEVの発表が相次いでいます。

ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン:VW)の新型の電気自動車(EV)「ID.4」(出所:Volkswagen)
ドイツVolkswagen(フォルクスワーゲン:VW)の新型の電気自動車(EV)「ID.4」(出所:Volkswagen)
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 なぜここまで欧州の自動車メーカー勢はEVの発表に力を入れるのでしょうか。理由の一つが、前述した欧州で2021年から始まる規制の影響力にあります。CO2排出量の規制値を超過すると、販売台数に応じた罰金を支払わなければならないからです。規制に対応できなければ、経営に打撃を与えかねません。

 それだけに各自動車メーカーは、走行中に排ガスを出さないEVを販売し、少しでも罰金額を抑えたいという思惑があるのです。各社の戦略については、日経クロステックの特集記事『EV新世代へ 日欧で戦略に違い』をお読みください。

 EVの販売は今のところ欧州市場が中心ですが、日本にも広がりつつあります。例えば2020年9月17日、ドイツAudi(アウディ)がSUV(多目的スポーツ車)型EV「e-tron Sportback」を日本で発表したことは記憶に新しいことでしょう。

ドイツAudi(アウディ)のSUV(多目的スポーツ車)型の電気自動車(EV)「e-tron Sportback」(出所:Audi)
ドイツAudi(アウディ)のSUV(多目的スポーツ車)型の電気自動車(EV)「e-tron Sportback」(出所:Audi)
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 そこで今回は、Audiのe-tron Sportbackからの出題です。

 e-tron Sportbackは、駆動用のリチウムイオン電池をボディー下部のホイールベース間に配置しています。電池容量は95kWh。満充電時の航続距離は、日本のWLTCモードで405kmに達します。

ドイツAudi(アウディ)の電気自動車(EV)「e-tron Sportback」は、リチウムイオン電池をボディー下部に配置(出所:Audi)
ドイツAudi(アウディ)の電気自動車(EV)「e-tron Sportback」は、リチウムイオン電池をボディー下部に配置(出所:Audi)
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 Audiは電池の性能を保つために、熱管理システムを導入して電池の温度をある範囲内で維持しています。こうすることで電池の高い作動効率が得られるそうです。例えば、ドイツの高速道路を走行した直後でも電池の性能を抑制することなく「急速充電が可能」とアウディジャパンのマーケティング本部プロダクト&リテールマーケティング部の村田龍平部長は説明します。

 では、このe-tron Sportbackで設定した温度範囲は、次のどれでしょうか。

1:10~15℃

2:25~35℃

3:70~80℃