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 米Apple(アップル)の新型iPhone、同Google(グーグル)の「Pixel 5」――。注目の2大スマートフォンが5G(第5世代移動通信システム)に対応し、市場が盛り上がっています。ただ、「5Gスマホが進化の袋小路に陥っている感は否めない」と指摘する声もあります。そんな中、再び注目を集めているのがAR(拡張現実)グラスです。早ければ2021年に製品が登場します。その鍵を握る技術が見えてきました。

 そもそも、「5Gスマホが進化の袋小路に陥っている感は否めない」とはどういうことでしょうか。

 こう指摘した日経クロステックの記事『5Gスマホの袋小路、コンシューマー主導の終焉か』では、理由の一つとして「現在市場に登場している5Gスマホは、4Gスマホと画面サイズや解像度はほぼ変わらず、5Gならではの飛躍的な進化が見当たらないから」と述べています。

 同記事では他にも、「5Gの高い性能が、スマホ本体に収まりきらなくなってきたという指摘もある」と説明しています。例えば、ARやVR(仮想現実)の対応が考えられます。スマホの画面ではなく、VRゴーグルのような周辺機器と連携するといった機能の分散化が、「5Gスマホの機能進化が乏しい理由の一つ」というわけです。

 では、スマホから機能を分散した周辺機器として、どのようなデバイスが今後注目されるのでしょうか。その代表格とも言えるのが、ARに対応した眼鏡型のデバイス「ARグラス」です。ここ数カ月の間、ARグラスの開発でGAFAの動向が活発になってきました。

 例えば2020年6月、Googleは、スマートグラスを手掛けるカナダNorth(ノース)を買収。再び民生用途のデバイスを開発するかのような動きを見せました。

 同月、Appleは、同社開催の開発者向けイベント「WWDC20」で、ARに欠かせない立体音響技術を発表。開発中とうわさされているARグラス「Apple Glass」の実現に向けて、基盤固めを着々と進めている様子がうかがえました。

 この2社を押しのけるかのように、米Facebook(フェイスブック)は具体的な製品を掲げて先手を打ってきました。2020年9月、同社はイタリアの大手眼鏡メーカーLuxottica(ルックスオティカ)と提携を発表。著名ブランド「Ray-Ban(レイバン)」の製品として、VRグラスを2021年に発売することを明らかにしました。

 いずれの企業も、ARグラスについての具体的な仕様は公表していません。しかし、これまでの動向から、鍵を握る3つの技術が浮かび上がります。

 まず注目したい技術は、UWB(Ultra Wide Band)です。日経クロステックの記事『UWBを新たな決済手段に、Apple Glassにも採用か』を読むと、AppleがARの活用に際してUWBを採用する可能性が高いことが書かれています。

 特に日常生活での装着が前提となるARグラスでは、屋内での高精度な測距・測位においてUWBが無線LAN(Wi-Fi)やBluetoothよりも適しているといいます。

 次に、立体音響技術です。日経クロステックの記事『「Apple Glass」への布石着々、アップルが立体音響やAR新機能』では、立体音響技術を活用することで「AR空間で音の方向が分かるようになる」と指摘しています。提供するアプリケーションによっては、音の方向が重要な付加情報になるようです。

 最後に注目したい技術が、映像表示素子のマイクロLEDです。

 ここで問題です。日経クロステックの記事『マイクロLEDがARグラスで実用化に向け急加速』から出題します。同記事によると、マイクロLEDが注目を集める理由の一つとして、液晶や有機EL(OLED)に比べて映像表示性能が極めて高い点にあるといいます。具体的には、「(A)輝度で精細度が(B)」と指摘しています。この(A)と(B)に当てはまる言葉の組み合わせは次のどれでしょうか。

1:(A)高 (B)高い

2:(A)高 (B)低い

3:(A)低 (B)高い

4:(A)低 (B)低い