政府がキャッシュレス決済の普及に向けて実施した「キャッシュレス・消費者還元事業」が2020年6月末に終了した。一定の効果は見られたものの、キャッシュレス決済の普及にはいくつもの壁があるのが現実だ。キャッシュレス還元事業の成果や、“宴”の後に控える課題に迫る。

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キャッシュレス狂騒、宴の後
目次
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テレホンカードとSuicaにあって、QR決済に足りない「あの利点」とは
キャッシュレス決済の普及に向けた政府の取り組みは「キャッシュレス・消費者還元事業」で終わったわけではない。2020年9月1日からは、新たに「マイナポイント事業」が始まる。
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うなぎ屋では伸びなかったキャッシュレス決済、普及の敵は「無関心」か
「キャッシュレス決済の比率はあまり変わらなかったですね」。福井県でうなぎ屋「玄白」を経営する村井三雄氏は2020年6月30日で終了した「キャッシュレス・消費者還元事業」について、こう感想を述べる。
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丸亀製麺は一時停止で幸楽苑は終了、QR決済に立ちはだかる壁
政府は2025年までにキャッシュレス決済比率を現状の24%ほどから40%ほどまで引き上げる目標を掲げている。その一方で、キャッシュレス決済の普及にはいくつもの壁があるのが現実だ。