新型コロナウイルスの感染拡大では、感染対策のほか感染リスクのため患者が通院や入院を控えるなど医療機関の経営への悪影響も顕在化する中、医療機関のデジタルトランスフォーメーション(DX)やIT・データ活用が注目されている。ウィズコロナで進む、DXと医療データ活用の最前線を有識者に聞く。

特集
ウィズコロナで進む医療データ活用
目次
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医療業界へのデジタル導入に5つのハードル、デロイトトーマツが調査
「5つのハードルをクリアしないと医療業界へのデジタルツールの導入は難しい」――。デロイトトーマツファイナンシャルアドバイザリーは、医師や患者にデジタルツールの活用状況についてWebアンケートを実施した。
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都医師会の患者情報共有ネットワークが拡大中、「患者を必要な医療につなぐ」役割担う
東京都医師会が主導して構築している患者情報の共有ネットワーク「東京総合医療ネットワーク」を利用する病院が増えている。都内12病院で準備が整ったほか、今後は関東の他県との連携も検討中だ。
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厚労省が推進する「オンライン資格確認」、医療データ活用の基盤になるか
マイナンバーカードなどを用いて患者が加入する医療保険の資格を確認する「オンライン資格確認」が2021年3月から導入される。導入に向けて医療機関などに設置する顔認証付きカードリーダーの申請が始まった。
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コロナ禍で遅れが露呈した医療DX、推進のカギを医師で起業家の武藤氏が伝授
「医療分野のICT化の遅れがはっきりと分かり、今後の大きな課題として残った」――。医師でインテグリティ・ヘルスケアの代表取締役会長を務める武藤真祐氏は医療分野におけるDX推進の重要性を強調した。
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「データ分析結果を迅速に公表」、宮田・慶応大教授が語る新型コロナ全国調査
テレワークなど職場で感染防止対策が実施されているほど、発熱者の割合が低い――。厚生労働省とLINEが約8440万人の「LINE」アプリのユーザーを対象に実施し、約1540万人から回答を得た第5回「新型コロナ対策のための全国調査」(2020年8月12~13日に実施)で明らかになった。