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 NTTドコモの電子決済サービス「ドコモ口座」の不正利用が発覚した問題で、銀行側で「ドコモ口座」へのチャージ(送金)機能を一時停止する動きが広がっている。ドコモ口座へのチャージ機能を提供していた35行のうち、2020年9月10日の午後3時時点で大分銀行や滋賀銀行、東邦銀行など13行が一時停止の措置を取った。

「ドコモ口座」へのチャージ機能を一時停止したことを告知する、大分銀行のWebサイト
「ドコモ口座」へのチャージ機能を一時停止したことを告知する、大分銀行のWebサイト
(出所:大分銀行)
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 NTTドコモは不正利用対策としてドコモ口座への新規の銀行口座登録を停止する一方、現在ドコモ口座を利用中の顧客については、チャージなどのサービスの提供を継続する方針を示している。これに対し、自行顧客の預金流出を懸念する銀行側が自主的に踏み込んだ対策を取った格好で、安全性と利便性のどちらを優先するかで温度差が浮き彫りとなった格好だ。

 NTTドコモのWebサイトによると、9月10日午後3時時点でドコモ口座へのチャージ機能を停止している銀行は、大分銀行、大垣共立銀行、紀陽銀行、滋賀銀行、七十七銀行、仙台銀行、第三銀行、千葉銀行、千葉興業銀行、中国銀行、東邦銀行、鳥取銀行、みちのく銀行の13行。

 大分銀行は2020年9月10日、同日午前10時にチャージ機能を停止する措置を取ったと発表した。その理由について同行は「お客さまの大切なご預金の安全を最優先するため」(同行Webサイト)と説明している。同行は9月8日から銀行口座の新規登録を停止しているが、「さらなる安全確保の観点から、より強い予防的措置として」(同)チャージ機能の一時停止に踏み切った。同行は同日時点で「不正利用は確認していない」(同)としている。

 滋賀銀行は2020年9月8日に、ドコモ口座への新規口座登録とチャージ機能の双方を「当面の間停止」(同行Webサイト)すると発表した。同行顧客の口座からドコモ口座への不正チャージが発生したことを受けた措置。同行はドコモ口座の利用者に対し、コンビニエンスストアのレジやセブン銀行のATMなど他の方法での入金を案内している。

 東邦銀行も顧客口座の不正利用が発生したことを踏まえ、9月9日に新規の銀行口座登録を当面停止。さらに翌10日からはチャージ機能も一時停止している。