高市早苗総務大臣が2020年9月15日の閣議後記者会見で、NTTドコモ以外でも不正引き出しの被害が生じていることを明らかにした。対象はゆうちょ銀行が決済サービスで連携する12社の決済事業者のうち、6社という。
ゆうちょ銀行は9月9日に「ドコモ口座」への口座登録を停止したが、高市総務大臣はドコモ以外にもう1社口座登録を停止している決済事業者があると発言した。ゆうちょ銀行は口座登録を停止した決済事業者があるのは事実としつつも、「個別の事業者名は差し控える」とした。
12社のうちの1社であるKyashは9月14日夜から、ゆうちょ銀行との新規口座登録とチャージ(入金)を停止した。Kyashは「不正な引き出しがあったかどうかは調査中」としている。決済サービスと銀行口座の連携においては、Kyashだけでなく、ドコモのドコモ口座や日本電子決済推進機構の「Bank Pay」などで登録を停止する動きが相次いでいる。