ゆうちょ銀行が決済サービスで連携する12社のうち、NTTドコモを含めた6社で不正利用の被害が生じていると判明した。日経クロステックが2020年9月15日午後7時までに12社に聞き取り取材したところ、PayPayで不正利用があったことが分かった。「ゆうちょ銀行とひも付けた不正利用と思われる件数は2020年1月以降で17件あり、被害額は141万円だった。いずれも全額補償の対象である」(PayPay)。
12社のうちNTTドコモとKyashはゆうちょ銀行との新規口座登録とチャージ(入金)を停止している。不正利用がないとしたのはLINE Payや楽天Edyなど6社だった。
事業者名 | サービス名 | ゆうちょ銀行の口座登録やチャージ停止有無 | 不正利用の有無 |
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ウェルネット | 支払秘書 | 準備でき次第停止(注) | 調査中 |
NTTドコモ | ドコモ口座 | 停止 | あり |
Kyash | Kyash | 停止 | 調査中 |
ビリングシステム | PayB | 準備でき次第停止(注) | なし |
ファミマデジタルワン | FamiPay | 停止していない | なし |
pring | pring | 停止していない | なし |
PayPal | ペイパル | 準備でき次第停止(注) | 返答なし |
PayPay | PayPay | 準備でき次第停止(注) | あり |
メルペイ | メルペイ | 準備でき次第停止(注) | 回答できない |
ゆめカード | ゆめか | 準備でき次第停止(注) | なし |
LINE Pay | LINE Pay | 準備でき次第停止(注) | なし |
楽天Edy | 楽天Edy | 準備でき次第停止(注) | なし |
不正利用の有無を「調査中」と回答したのはウェルネットとKyashの2社。メルペイは「回答できない」とした。同社は不正利用に対しては2段階認証やAI(人工知能)での検知などで対策しているといい、「万が一の時には被害を全額補償する」としている。