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ゆうちょ銀行は2020年9月16日、即時振替サービスと「ドコモ口座」などのキャッシュレス決済サービスを使って不正出金された金額が、これまでに確認された分の合計で109件1811.1万円になったと発表した。同日開いた会見でゆうちょ銀行の田中進代表執行役副社長は、「預金者の皆様に深くおわび申し上げます」と謝罪した。
ゆうちょ銀行が9月16日に発表した、事業者別の被害状況
事業者名 | サービス名 | ゆうちょ銀行の口座登録や チャージ停止有無 | 被害件数 | 被害金額 | 登録数 (累計) |
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ウェルネット | 支払秘書 | 停止 | 調査中 | 調査中 | 6135件 |
NTTドコモ | ドコモ口座 | 停止 | 82件 | 1546万円 | 13万6909件 |
Kyash | Kyash | 停止 | 3件 | 23万円 | 5284件 |
ビリングシステム | PayB | 停止 | なし | なし | 2万9732件 |
ファミマデジタルワン | FamiPay | 停止していない | なし | なし | 2万3753件 |
pring | pring | 停止していない | なし | なし | 1万7115件 |
PayPal | ペイパル | 停止 | 2件 | 1万円 | 52万4442件 |
PayPay | PayPay | 停止 | 17件 | 141.5万円 | 453万785件 |
メルペイ | メルペイ | 停止 | 3件 | 49.8万円 | 73万7905件 |
ゆめカード | ゆめか | 停止 | なし | なし | 484件 |
LINE Pay | LINE Pay | 停止 | 2件 | 49.8万円 | 227万6824件 |
楽天Edy | 楽天Edy | 停止 | なし | なし | 5万1046件 |
(出所:ゆうちょ銀行)
被害にあった中で件数と金額が最も多いのはNTTドコモのドコモ口座で、82件1546万円だった。このほかPayPayで17件141.5万円、メルペイで3件49.8万円、LINE Payで2件49.8万円、Kyashで3件23万円、PayPalで2件1万円の被害がそれぞれ確認されている。
また、ゆうちょ銀行の口座と連携する12事業者のうち、9月16日時点で10事業者との新規口座登録やチャージを停止しているとした。停止したのは上記6事業者のほか、ウェルネット(サービス名は「支払秘書」)、楽天Edy、ビリングシステム(同「PayB」)、ゆめカード(同「ゆめか」)。ウェルネットは不正出金の被害について「調査中」としており、楽天Edy、ビリングシステム、ゆめカードは現時点で被害が確認されていない。